「METROCK 2024」東京初日を芦沢ムネトがイラストレポ Billyrrom、ねぐせ。、Saucy Dogのステージを観た!
どうも芦沢ムネトです。
今回「メトロック2024」、正式名称「TOKYO・OSAKA METROPOLITAN ROCK FESTIVAL 2024(トウキョウ・オオサカ メトロポリタンロックフェスティバル2024)」の東京初日に行って参りました! 今回も大阪と東京2都市で開催しておりますが、私は東京の初日(5/18@新木場・若洲公園)に行かせていただきました。
以前私、エムオン(MUSIC ON! TV)でメトロックの番組(ライブ終わりのアーティストのインタビューなど)もさせてもらった事もありまして、私個人としても非常に馴染みのあるフェスです。
今回はそんなメトロックの雰囲気をみなさんにイラストと共にお伝えしていきたいと思います!
音楽フェスといえば地方でも増えてきて、遠出することが多いと思うんですけど、メトロックはメトロポリタンと言っているくらいですから都内で行われている音楽フェスで、場所は新木場の若洲公園! 交通の便も良いですし、都内の方は時間もかからず、新宿からだと1時間ちょっとで着いたりします。
なおかつ、この場所が東京ゲートブリッジや東京的な景色も見えつつも自然も沢山あるという、都心と自然の両方を感じられるという一石二鳥! そんな所もメトロックの魅力のひとつですね。
あとメトロックのトレードマークと言えば風車! 会場内にとてつもなくデカい風車があります。これがびっくりするくらいデカ。この風車の真ん前にWINDMILL FIELDという一番大きなステージがあってアーティスト越しに風車を見る事ができます。やばいスケールでライブを楽しむ事ができます。
そしてもうひとつの魅力は3つのステージ。NEW BEAT SQUAREが一番小さくて、次に大きいのがSEASIDE PARK、そしてWINDMILL FIELDが一番大きなステージとなっています。ステージのステップアップみたいなところもこのフェスの見所なんです。
もちろんどのステージでもアーティストのみなさんが素晴らしいライブを行っていますが、NEW BEAT SQUAREは割と新人のアーティストが出演する事が多いので、そこからスタートし、どんどん大きくなって次SEASIDE PARK行って、次はWINDMILL FIELD目指すぞ!という様なドラマが見れます。
去年はNEW BEATだった推しのバンドが今年はWINDMILLに!!となればこちらもうれしいのです。
実際に最初小さいステージから気付けば一番大きなステージに行くという事もあったので、そういったところも魅力なのかなと思います。
あと最後に、3つのステージの移動がとても楽! これ大事! 大きいステージから一番小さいステージ行くのも意外と近いので、体力的にもすごく行きやすいフェスなんじゃないかなと思います。
【イラストライブレポ!】
そして今回3つのステージの中で、気になる3バンドのライブの様子を紹介したいと思います。
まずは、NEW BEAT SQUAREで行われたBillyrrom(ビリーロム)というバンドです。Billyrromはファンク、R&Bなどの良さが盛り沢山のバンドで、編成がボーカル、ギター、ベース、キーボード、ドラムそしてもうひとりがDJ/ MPCの6人組。そして彼ら出身が東京の町田市! だから何だというお話ですが、実は私も町田出身でございまして、勝手にこう親近感といいますか、あまり町田出身のバンドって聞かないのですごくうれしい!という親近感を勝手に感じております。
ライブの時間はまだ太陽が出ている時間でしたけど、ド頭に「DUNE」という曲から始まって、なんかこう、フェスのド頭っていったらキャッチーな曲でバーン!ってぶつけそうなところを重たいビートでどっしりと登場する感じがカッコ良し! ボーカルのMolくんがとても背が高くてロン毛なんですけど、ちょうど風になびかせながら、こう揺れながら余裕で歌う感じがたまらない。
と同時に町田にこんなカッコいい人たちが本当にいるのかという、ちょっと疑いすらも覚えるようなカッコ良さでございました。
そしてライブを観て思ったBillyrromの魅力は、グルーヴ感の凄さです。
特に同じタイミングで音が「ビタッ!」と全員が止まる瞬間。その無音にビートというか、音が無いところだからこそ音を感じるんです。
ここも全員の息があわなければ感じられないグルーヴかと思います。
うわ! 本物だな!という感じが非常にしました!
あと、お客さんの盛り上がり方もすごく良い! みんなそれぞれに揺れていて、同じ動きをする人がいない。Billyrromの音楽に対してはみんな自由に踊っていて、お酒を飲みながら楽しんでいる様子がちょっと外国にいるような感覚になりました。この盛り上がり方も、このバンドだからこそだなと思いました。
あと曲の繋ぎというか、流れが上手いので1曲1曲というより全体で1曲みたいな感じで気持ち良すぎてあっという間に終わってしまった感覚。音楽としては最高の気持ちよさ。Billyrrom、とてつもなく良いのでぜひとも皆さん一度ライブを体験してみてはいかがでしょうか。
続いて、SEASIDE PARKのステージの『ねぐせ。』。
ベース、ギターボーカル、ドラム、そしてギターの名古屋出身の4ピースバンド。
僕、今回初めてライブを観させてもらいまして、とにかく可愛さとカッコ良さのブレンド。メンバー全員に愛くるしさがあって、なんかこう応援したくなっちゃうような感覚になるんですよね。
彼らの魅力のひとつとして、ボーカルのりょたちくんの声。一発聞いたら惹きつけられる。
僕がもし、同級生で同じクラスにいたら「お前音楽やれよ!」と勧めてしまうような声。ちょっとかすれていて、かつ伸びやかなんです。
04 Limited SazabysのGENくんもそうですけど、名古屋にはこういったちょっと神がかった声の持ち主が多いんじゃないかなとか思ってしまいました。
あと見た目も可愛らしいので、ズルい。ズルいぞ! りょたち!
そしてその真逆なのがベースのしょうとくん。
男らしくてパワフルさ抜群。今回フェスという事で前半ちょっと激しめの構成だったかもしれませんが、もう全力でやってパワフル! 服もはだけちゃう野獣のようなテンション。そんな激しさのギャップも良かったですね。
そしてなによりこのバンド、曲がめっちゃキャッチー! 耳に歌詞がすごく残るし言葉も残るしTikTokでも有名な「ホットでグッドな音楽を~」とか「あの娘の胸に飛びこんで~」とか、なんか青春の学生っぽさもちょっと残しつつ、音楽の熱い部分も残してます。
さらに僕がこのバンドで好きなのは、みんなで歌う瞬間ですね。みんなで大合唱、ハモるとかではなくみんなで一緒に歌う。4人が全員で熱唱する様、これが正に青春そのものを体現している感じがしてですね、なんかこう、いーなー!みたいな気持ちになってしまうバンドですね。特に青春真っ只中の十代にはたまんないんじゃないでしょうか。
そして最後はWINDMILL FIELDで行われたSaucy Dog。
僕自身、Saucy Dogとはイベント等で司会をやらせてもらったり個人的に付き合いのあるバンドなんですが、こうやって改めてレポートという形で紹介するのは初!
1曲目は「いつか」という名曲ですけれども、ボーカルの石原慎也くんがこの曲の時、最初に大きく足をバーン!バーン!と踏むんです。リズムをとりながら始まるんですけど、その足を踏む音が生音で聞こえるんですよ、広い会場で。
その後にバンドの音がドーン!って鳴るんで、俺、この場にいる……!っていう感じがするんですよね。目の前でバンドやってんな!っていう。そこでグッと惹きつけられます。
Saucy Dogは僕が個人的に好きだっていうのもあるんですが、時々3人が向かい合って弾いたりした時が特に好きで。そこでメンバがグーっと熱を高めていって、それをこちらに届けてくれるのがすごく好きです。
そしてそれを届けるうえで、大事な慎也くんの声。特に今回改めて思いましたけど、外のフェスでの声っていうのが全開放!!
とにかく口を大きく開けて、遠くまで届けるあの声。風に乗ってどこまでも行ってしまうんじゃないかと思うくらいです。
3人の熱を見事に解き放って、凄まじいの一言。
……なのにですよ! この後にMCになると急にのほほんってなるのがSaucy Dog。
こんな感じです。
ザ・マイペース。それもいいです。
今回の選曲としては後半に僕がすごく好きな「雷に打たれて」「夢みるスーパーマン」。
サウシーの印象としてはもしかしたら「切ない曲の人たち」って印象があるかもしれないんですけど、「激しくて、明るくて、カッコいい」もあるんですよね。こんな部分もあるぞ!!と見せつけていました。
そして最後は「優しさに溢れた世界で」。タイトル通りの優しい風を、風車とともに届けているような景色。サウシーのスケール感を改めて感じるライブでした!
という訳でメトロック1日目の様子をお伝えしてきました。これ以外のバンドも本当にそれぞれよかったですし、魅力のあるアーティストたちが沢山出演していました!
初めて聴くバンドから今話題のアーティストまで本当に幅広く楽しむ事ができるので、家族でも行って楽しいと思いますし、どのタイミングで観ても、そこから始まるドラマがあるので、そういった意味では堪能できる事が沢山あるフェスなんじゃないかなと思います。ぜひ一度遊びに行ってみてはいかがでしょうか!
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05/31 18:00
ぴあ