侯孝賢プロデュース『オールド・フォックス』本編映像公開 11歳の少年が腹黒い大人から学んだ“人の同情を断ち切る3つの方法”とは?

台湾・日本合作映画『オールド・フォックス 11歳の選択』の本編映像が公開された。

『オールド・フォックス 11歳の選択』は、『黒衣の刺客』でカンヌ国際映画祭監督賞を受賞し、昨年10月には引退を発表した侯孝賢(ホウ・シャオシェン)監督作品の助監督を務めてきたシャオ・ヤーチュエン監督による最新作。これまでシャオ・ヤーチュエン監督作全てのプロデュースを侯孝賢が務めているが、本作が最後のプロデュース作となる。

第60回台北金馬映画祭で監督賞、最優秀助演男優賞(アキオ・チェン)、最優秀映画音楽賞、衣装デザイン賞の4冠を達成。先日発表された2024台北電影奨では、本作が10部門にノミネートされるなど話題となっている。

このたび公開されたのは、心優しい父と慎ましやかな生活を送っていた11歳のリャオジエ(バイ・ルンイン)が、自身の住むアパートの大家である“腹黒いキツネ”と呼ばれるシャ(アキオ・チェン)の家に遊びに来たシーン。地元の有力者で周りからは恐れられているシャだが、まだリャオジエには彼の怖さは通用しない。シャは幼い頃の自分とリャオジエを重ね、世の中の不平等に憤るリャオジエに世の不条理、生きることの厳しさを教えるのだった。

リャオジエは父とともに店付きの家を買うことを夢見ていて、シャに家を売って欲しいと食い下がるが、シャはそれはリャオジエではなく父親の問題だと突き放す。そこでシャが幼いリャオジエに教えたのは「人の同情を断ち切る3つの方法」だった。「ステップは3つ。1つ、氷水を飲む。2つ、目を閉じる。3つ、“知ったこっちゃない”と思え」と語るシャの言葉を、リャオジエはただ一点を見つめながら黙って聞いていた。この出会いが彼にどんな選択を迫ることになるのか、本編への期待が高まる内容となっている。

映画『オールド・フォックス 11歳の選択』本編映像

<作品情報>
『オールド・フォックス 11歳の選択』

6月14日(金) 公開

公式サイト:
https://oldfox11.com/

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