『レ・ミゼラブル』製作発表に、総勢84名のキャストが大集結 圧巻歌唱、作品の魅力も語る
ミュージカル『レ・ミゼラブル』の製作発表記者会見が16日に東京・帝国劇場で行われ、吉原光夫、佐藤隆紀、飯田洋輔、伊礼彼方、小野田龍之介、石井一彰、昆夏美、生田絵梨花、木下晴香、屋比久知奈、清水美依紗、ルミーナ、三浦宏規、山田健登、中桐聖弥、加藤梨里香、敷村珠夕、水江萌々子、駒田一、斎藤司、六角精児、 染谷洸太、森公美子、樹里咲穂、谷口ゆうな、木内健人、小林唯、岩橋大らが登場した。
同作はフランスの作家・ヴィクトル・ユゴーの同名小説を原作に、1985年ロンドンで初演。以来、世界中で上演されており、日本では1987年の初演から愛され続けている。19世紀初頭のフランスを舞台に、ジャン・バルジャンという1人の男の人生を軸にして社会情勢や民衆の生活を描いていく。
○ミュージカル『レ・ミゼラブル』一般オーディエンスを前に製作発表記者会見
会見では1万5,000人の応募から選ばれた500名の一般オーディエンスを前に、プリンシパル・アンサンブル・子役と総勢84名のキャストが集結。「独白」(ジャン・バルジャン役:飯田洋輔)、「夢やぶれて」(ファンテーヌ役:昆夏美、生田絵梨花、木下晴香)、「民衆の歌」(アンジョルラス役:小林唯&男女アンサンブル)、「オン・マイ・オウン」(エポニーヌ役:清水美依紗、ルミーナ)、「ワン・デイ・モア」オールキャスト(ソロ歌唱 バルジャン役:佐藤隆紀、ジャベール役:小野田龍之介、エポニース役:ルミーナ、マリウス役:山田健登、コゼット役:水江萌々子、テナルディエ役:染谷洸太、マダム・テナルディエ役:樹里咲穂、アンジョルラス役:木内健人)と名曲を次々と熱唱し、会場は拍手に包まれた。
様々な経歴のキャストが集まったが、中でも森は27年にわたりマダム・テナルディエを演じ続け「今回が最後かもしれない」という言葉も飛び出す。さらに、初のジャベール役で、デビュー時にはフイイ役だったという石井が「個人的には16年ぶりにこの作品にもう1度立つことができ、本当に光栄でございます」と話すと、石井のことを覚えていなかったらしい森は驚き、謝罪する一幕も。帝国劇場は建て替えとなるが、森は「私、晩年に食堂やりたいんですけど、出演者専用、スタッフ専用の食堂を、ぜひ建築の中に考えていただきたいというふうに思っております」と、帝劇内食堂の建設をアピールしていた。
歌唱披露のリハーサルでは、初のマリウス役の山田が、マイクスタンドの準備に手間取ってしまったという。山田は「エポニーヌの後なので、マイクを上げて歌い出すというミッションがあったんですけど、リハの時に上がらなくて、すごい低いままずっと歌って。スタッフさんが出てきて、直してくれたという、不安を残したまま本番を迎える形なんで、ずっと袖でマイクを上げる練習をしてたんです」と苦笑する。
同じくマリウス役の三浦は、帝劇での思い出を聞かれ「最初は10代の時、19年のレミで。僕はその1個前の『レ・ミゼラブル』を客席から観たんです。初めて観て『絶対に俺もこのステージに立ちたい』とすごく強く思ったんですよ。何回も観に行かせていただいて、その翌年オーディションを受けて、ありがたいことに合格したんですけど、僕的には不完全燃焼というか、自分の思った通りにはできないなというまま終わったんです……なんか、長くなりますよね。こんなこと話してたら」と、熱く語りながら自己ツッコミ。
「はい、三浦宏規です」と仕切り直した三浦は、立ち上がったり「立たなくていい」と言われたりしながら、「悔しいまま終わったんですけど、『千と千尋』(『千と千尋の神隠し』)で立たせていただいて。『キングダム』では一応Wキャストで主演という形でこの劇場でやらせてもらって。まだまだ僕自身未熟ですけど、この劇場に育ててもらった感覚があって。またこうして最後のレミに出れるということがすごく嬉しいですし、最後は自分が納得する形で『レ・ミゼラブル』出演を終えれたらいいなと思って、最後の帝劇に恥じないぐらいの努力をして挑みたいと思っています」と意気込んだ。
また、役者にとって「立ちたくない、でもやりたくなる」という魅力があるという同作。吉原は「僕もずっと考えてたんですけど、やっぱり1人の人生の大河を演じるということは、精神的にも体的にもエネルギーを持っていかれるもので、でも必ず最後に浄化が待っている。必ず神がいらっしゃって救っていただける役を演じてるんです。1番最後に幸福というものを得る役を演じて、それを通じて、やっぱ自分の人生、正しい人であろうとするっていうことが非常にしんどいんだと思うんです。でも、生きていくことって多分しんどいんだと思うんです」と真摯に語る。
「人って楽がしたくて生まれてきてるわけではなく、何か自分の存在意義を探して一人ひとりの大河を生きようとしてるんじゃないかなと思う」という吉原。「好きなんですよ。この劇場も好きだし、『レミゼ』も好きなんですけど、それと同じように辛さとか苦しみとか、『怖い』と思うことがあって。でもそれを新しい出演者の方が、楽しんだ方がいいのかなと思うし、『みんな同じ気持ちなんだよ』ということ、本当にみんな手が震える思いで舞台に立ってるということで、いいチームになれるんじゃないかなと思っております」とまとめていた。
東京公演は帝国劇場にて12月20日〜2025年2月7日(プレビュー公演:12月16日〜19日)、大阪公演は梅田芸術劇場 メインホールにて3月2日〜28日、福岡公演は博多座にて4月6日〜30日、長野公演はまつもと市民芸術館にて5月9日〜15日、北海道公演は札幌芸術劇場 hitaruにて:5月25〜6月2日、群馬公演は高崎芸術劇場にて6月12日〜16日。
同作はフランスの作家・ヴィクトル・ユゴーの同名小説を原作に、1985年ロンドンで初演。以来、世界中で上演されており、日本では1987年の初演から愛され続けている。19世紀初頭のフランスを舞台に、ジャン・バルジャンという1人の男の人生を軸にして社会情勢や民衆の生活を描いていく。
○ミュージカル『レ・ミゼラブル』一般オーディエンスを前に製作発表記者会見
会見では1万5,000人の応募から選ばれた500名の一般オーディエンスを前に、プリンシパル・アンサンブル・子役と総勢84名のキャストが集結。「独白」(ジャン・バルジャン役:飯田洋輔)、「夢やぶれて」(ファンテーヌ役:昆夏美、生田絵梨花、木下晴香)、「民衆の歌」(アンジョルラス役:小林唯&男女アンサンブル)、「オン・マイ・オウン」(エポニーヌ役:清水美依紗、ルミーナ)、「ワン・デイ・モア」オールキャスト(ソロ歌唱 バルジャン役:佐藤隆紀、ジャベール役:小野田龍之介、エポニース役:ルミーナ、マリウス役:山田健登、コゼット役:水江萌々子、テナルディエ役:染谷洸太、マダム・テナルディエ役:樹里咲穂、アンジョルラス役:木内健人)と名曲を次々と熱唱し、会場は拍手に包まれた。
様々な経歴のキャストが集まったが、中でも森は27年にわたりマダム・テナルディエを演じ続け「今回が最後かもしれない」という言葉も飛び出す。さらに、初のジャベール役で、デビュー時にはフイイ役だったという石井が「個人的には16年ぶりにこの作品にもう1度立つことができ、本当に光栄でございます」と話すと、石井のことを覚えていなかったらしい森は驚き、謝罪する一幕も。帝国劇場は建て替えとなるが、森は「私、晩年に食堂やりたいんですけど、出演者専用、スタッフ専用の食堂を、ぜひ建築の中に考えていただきたいというふうに思っております」と、帝劇内食堂の建設をアピールしていた。
歌唱披露のリハーサルでは、初のマリウス役の山田が、マイクスタンドの準備に手間取ってしまったという。山田は「エポニーヌの後なので、マイクを上げて歌い出すというミッションがあったんですけど、リハの時に上がらなくて、すごい低いままずっと歌って。スタッフさんが出てきて、直してくれたという、不安を残したまま本番を迎える形なんで、ずっと袖でマイクを上げる練習をしてたんです」と苦笑する。
同じくマリウス役の三浦は、帝劇での思い出を聞かれ「最初は10代の時、19年のレミで。僕はその1個前の『レ・ミゼラブル』を客席から観たんです。初めて観て『絶対に俺もこのステージに立ちたい』とすごく強く思ったんですよ。何回も観に行かせていただいて、その翌年オーディションを受けて、ありがたいことに合格したんですけど、僕的には不完全燃焼というか、自分の思った通りにはできないなというまま終わったんです……なんか、長くなりますよね。こんなこと話してたら」と、熱く語りながら自己ツッコミ。
「はい、三浦宏規です」と仕切り直した三浦は、立ち上がったり「立たなくていい」と言われたりしながら、「悔しいまま終わったんですけど、『千と千尋』(『千と千尋の神隠し』)で立たせていただいて。『キングダム』では一応Wキャストで主演という形でこの劇場でやらせてもらって。まだまだ僕自身未熟ですけど、この劇場に育ててもらった感覚があって。またこうして最後のレミに出れるということがすごく嬉しいですし、最後は自分が納得する形で『レ・ミゼラブル』出演を終えれたらいいなと思って、最後の帝劇に恥じないぐらいの努力をして挑みたいと思っています」と意気込んだ。
また、役者にとって「立ちたくない、でもやりたくなる」という魅力があるという同作。吉原は「僕もずっと考えてたんですけど、やっぱり1人の人生の大河を演じるということは、精神的にも体的にもエネルギーを持っていかれるもので、でも必ず最後に浄化が待っている。必ず神がいらっしゃって救っていただける役を演じてるんです。1番最後に幸福というものを得る役を演じて、それを通じて、やっぱ自分の人生、正しい人であろうとするっていうことが非常にしんどいんだと思うんです。でも、生きていくことって多分しんどいんだと思うんです」と真摯に語る。
「人って楽がしたくて生まれてきてるわけではなく、何か自分の存在意義を探して一人ひとりの大河を生きようとしてるんじゃないかなと思う」という吉原。「好きなんですよ。この劇場も好きだし、『レミゼ』も好きなんですけど、それと同じように辛さとか苦しみとか、『怖い』と思うことがあって。でもそれを新しい出演者の方が、楽しんだ方がいいのかなと思うし、『みんな同じ気持ちなんだよ』ということ、本当にみんな手が震える思いで舞台に立ってるということで、いいチームになれるんじゃないかなと思っております」とまとめていた。
東京公演は帝国劇場にて12月20日〜2025年2月7日(プレビュー公演:12月16日〜19日)、大阪公演は梅田芸術劇場 メインホールにて3月2日〜28日、福岡公演は博多座にて4月6日〜30日、長野公演はまつもと市民芸術館にて5月9日〜15日、北海道公演は札幌芸術劇場 hitaruにて:5月25〜6月2日、群馬公演は高崎芸術劇場にて6月12日〜16日。
10/17 04:00
マイナビニュース