「卑劣だよ」遠野なぎこ、“心の病”への心無い声に苦言を呈す「どうか邪魔しようとしないで欲しいの」

俳優の遠野なぎこさんは11月5日、自身のInstagramを更新。ネット上での反応に苦言を呈し、「意地悪はやめてね」と訴え掛けました。(サムネイル画像出典:遠野なぎこさん公式Instagramより)

俳優の遠野なぎこさんは11月5日、自身のInstagramを更新。ネット上での反応に苦言を呈しました。

「もぉね、言葉が見つかりません」

「私、悲しいな…」と題した今回の投稿。事の発端は、同日の別投稿で「この数ヶ月の間、キッチンの洗い物を一切出来なかった事」と告白したことです。ネットニュースになり、マイナスなことをコメントする人がいたようです。「私が“告白”したからって。出来なかった事を告白したからって。急に弱点を見つけて、急所を槍で突いてくるみたいなやり方…本当に悲しいよ。ちょっと、申し訳ないけど卑怯だよ。卑劣だよ」と、強い言葉をつづっています。

猫の世話が本当にできるのか、などの声に対し、「もぉね、言葉が見つかりません」「あまりにもバカバカしくて、傷つきもしない」と断言。しかし、心の病は発信しない方がいい、という声に対しては「少し思う所があるかな」と切り出し、「やっぱりメンタルの問題って長い間世界中でタブーとされてきた事だと思うのですよ。それは当然、摂食障害に限らずね。そこには物凄い長い歴史があって。精神の病を患った人間は、親族からさえも違和感を持つ存在だと認識されてきたケースが多々あったのではないかと思います。(肉体の病の場合も然り) 現代だってそうですよ」と説明しています。

「意地悪はやめてね。お願いだから」

さらに、「広めていかなきゃいけないと思うのですよ、理解を。微力ながら。そして、支え合っていきたいのですよ。本当に、微力ながら。だから、どうか邪魔しようとしないで欲しいの」「意地悪はやめてね。お願いだから」と、訴え掛けました。

コメントでは、「なぎこさんのこと応援してます」「まだそんな理解のない言葉を投げかける人がいることに悲しくなりますね」「なぎこさんは、しっかり前を向いて歩いてらっしゃる」「酷い人は関わらない方が良いですよ」「私はなぎこさんが心の病をSNSで発信してくださってとてもありがたかったです」「私も双極性障害を患っています。なぎちゃん、ありがとう」「本当に、ここ何年かで人間力が低下した人が多くなりましたよね」「メンタルヘルスへの理解は日本ももう少し進んで欲しいです」「ここに居るみんなは、なぎちゃんの味方だよ」など、温かい声が多数上がっています。

「一歩を踏み出せたの」

SNSで自身の日常や病気について発信している遠野さん。それに勇気をもらえる人も多数います。キッチンの洗い物ができなかったという投稿でも「一歩を踏み出せたの」と明かし、「数時間夢中になって掃除をして」「素人レベルだけど、すっーーーごっくスッキリした!!」「何か、ちょっと大袈裟じゃなくて…泣けてきた」「また一つ、人間に戻れた」と素直な気持ちを吐露していました。それを読み、励まされた人も多いことでしょう。今後も遠野さんの投稿を温かく見守りたいですね。
(文:橋酒 瑛麗瑠)

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