朝ドラ「虎に翼」終了で早くも視聴者は「ロス」 SNS「半年間ありがとう」「さよーならまたいつか!」【最終回ネタバレ】

NHK連続テレビ小説「虎に翼」の本編最終話が27日、放送され、今年4月1日から始まった半年間に及ぶ佐田寅子(伊藤沙莉)の物語がフィナーレを迎えた。ネットでは早速「虎つばロス」が吹き荒れ、SNSに「最高の朝ドラ」「さよーならまたいつか!」などのコメントが殺到している。

日本初の女性弁護士で、のちに裁判官になった三淵嘉子さんの人生をもとにした物語を描いた「虎に翼」。この日は、第26週「虎に翼」(第126~130話)の最終日で、本編の最終話となった。物語の時代は昭和から平成に移り、寅子が亡くなって15年が経った世界線が描かれ、寅子は、子供たちを見守る「亡霊」として登場した。

寅子の娘、優未(川床明日香)は着付けや茶道、雀荘と寄生虫研究の雑誌編集、繁忙期の「笹竹」の手伝いと忙しい日々を送り、義姉、猪爪花江(森田望智)は、ひ孫に囲まれる生活を送っていた。優未は、自分の人生に不満はないが、あまりにも寅子と違う人生を勝手に比べて落ち込む日々を過ごしていた。そんな優未は、寅子がかつて家裁で不処分にした並木美雪(片岡凜)と会い、40代になって会社をクビになったという彼女に法的な助言をし、寅子の知り合いの弁護士を紹介した。

寅子の夫、星航一(岡田将生)も年老い、優未、朋一(井上祐貴)、のどか(尾碕真花)の子供3人に見守られながらの生活を送り、寅子がいないさみしさを感じながらも、余生を楽しんでいた。航一には寅子の亡霊が見えるのか、横にいる寅子と会話をしながら、寅子が横浜家裁所長に就任した直後、元最高裁長官の桂場等一郎(松山ケンイチ)と交わした法律談義について思い出した。

桂場は「私は今でもご婦人が法律を学ぶことも、職にすることも反対だ。法を知れば知るほど、ご婦人たちはこの社会が不平等でいびつでおかしいことに傷つき苦しむ。そんな社会に異を唱えて何か動いたとしても、社会は動かないし変わらない」と主張した。寅子は「でも、今変わらなくても、その声がいつか何かを変えるかもしれない」とし、「キミはあれだけ、石を穿つことのできない雨垂れは嫌だと腹を立てただろう」と述べる桂場に、「未来の人たちのために雨垂れを選ぶことは苦ではない。むしろ至極光栄です」と反論。桂場が、それは寅子だからの考えで、そんな地獄を喜ぶ物好きはほんのわずかだと述べると、よねが「ほんのわずかだろうが、たしかにここにいる」と言い切った。周りにいた桜川涼子(桜井ユキ)、竹原梅子(平岩紙)、崔香淑(ハ・ヨンス)、轟太一(戸塚純貴)らのほか、女性客までも桂場をじろり。桂場は笑いだし、「失敬。撤回する。君のようなご婦人が特別だった時代はもう終わったんだな」と言った。寅子は「はて? いつだって私のような女はごまんといますよ。ただ時代がそれを許さず特別にしただけです」。その後、寅子は、母、はる(石田ゆり子)の幻影を見た。「どう、地獄の道は?」というはるに、寅子は「最高! です!」と返答。はるの幻影はうれしそうに「…そう」と言った。寅子たちは同期たちと法について語り合った。「法は法。それ以上でもそれ以下でもない」(よね)、「(法は)約束」(轟)など、それぞれの考えを言い合った。次々出てくる意見に寅子は喜んだ。

最後は、法服の寅子が、大法廷の中を進み、主題歌の「さよーならまたいつか!」に合わせて歌詞を口ずさみ、満面の笑顔で去っていった。

SNSには「トラつば終わるのほんとにさびしい」「やっと桜の花びらとった。いい朝ドラだった。日本の近代史を説明するのにいい視点で見たいい朝ドラでした」「終わっちゃったーーーー半年間楽しかったありがとう!!」「涙が止まらなかった。毎日朝が来るのが本当に楽しみでした。最高の朝ドラです!」「素晴らしい最終回だった! サプライズ続出の15分。さよーならまたいつか!」と“トラつばロス”の声が広がった。

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