《有名人の不倫騒動》どんなパターンでも当事者は“両成敗”? SNSでの“世論”が深く関わり、自分の気持ちとは異なる選択をするケースも
いつの時代も大きな話題となるのが、有名人の不倫。さまざまなパターンがあるが、どんな不倫であっても、その余波はあまりにも大きい。そんな有名人の不倫騒動について、コラムニストで放送作家の山田美保子さんが綴る。
【写真】ポニーテールにネイビーのシースルーワンピでドレッシーな斉藤由貴ほか
不倫相手がタワマン家族は戸建て…不倫男のズルイ考え
涙目で「浮かれていた」と猛省した国民民主党の玉木雄一郎代表(55才)と、ダマされていたことを「ウソ、ウソ、ウソ……」と嘆いた鈴木紗理奈サン(47才)。久々に“不倫”が話題となった1週間でした。
近年は、「他人の不倫に首をつっこむな」という意見の持ち主も少なくないうえ、「よその家庭のことには興味がない」「語っていいのはサレ妻だけ」と明言するタレントさんや著名人もかなりの数、いらっしゃいます。
いいとか悪いとかではなくて、それでも『女性セブン』の読者の皆さんは「興味あり」「とやかく言いたい」かたが多いと信じて、進めさせていただきますね。
さて、「離婚した」と聞いていた男性に実は妻子がいらしたことを記者から伝えられた紗理奈サンには、「気の毒」「男がひどい」という声とともに「男運が悪い」「見る目がない」なる声が少なからずあるものです。
シングルマザーとして立派に息子さんを育て、自身は『ゴゴスマ〜GO GO!Smile!〜』(CBC・TBS系)や『サンデージャポン』(TBS系)のコメンテーターに加え、タレント活動や音楽活動で活躍。さらに2017年には主演映画『キセキの葉書』でスペインの『マドリード国際映画祭』の「最優秀外国映画主演女優賞」を受賞したことでも話題になった紗理奈サン。
近年はドラマ『ナンバMG5』(フジテレビ系)や『Dr.チョコレート』(日本テレビ系)、『素晴らしき哉、先生!』(朝日放送テレビ・テレビ朝日系)でも紗理奈サンにしかやれない役も人気を博したものです。
彼女が高校時代に出演していた情報バラエティー番組『アンポン』(日本テレビ系)の放送作家だった私は、浜崎あゆみサン(46才)や宝生舞さん(47才)らレギュラー陣の中でもっともがんばり屋さんで、自転車に乗って全速力で取材対象の元へ走る紗理奈サンのことを覚えています。
いまでも共演すれば、「美保子さん」と私の名前を絡めてコメントしてくれる心優しい女性でもあるんですよ。
そんな関係ゆえ、今回もっともやるせないと感じたのは、都内のタワマンで半同棲していた男性の妻子が、紗理奈サンが『ゴゴスマ〜』出演のため3年以上、週イチで通い、“第2の故郷”になりつつある愛知県にいらっしゃるということでした。
しかも男性のご家族は新築の戸建てにお住まいなんですよね。不倫相手がタワマンで家族は戸建て……。これぞ不倫男のズルイ考えを表していると思いました。
自分の気持ちとは異なる選択をせざるを得ない
芸能界の不倫史をひもとくと、今回の紗理奈サンのようなパターンがいくつか思い出されます。そしてその大半は、「しかたがないです」の言葉とともにカットアウトで女性が別れを選択しています。
でもそれより多いのは、相手男性が結婚しているのを知っていて交際を続け、いわゆる“略奪”をするというものです。ただそれにもいくつかのパターンがあって、ゲーム感覚で略奪を成功させた途端、相手男性をポイッと捨てる女性。そして、略奪婚をしても結局、何年か経って離婚を選択する女性というのもいらっしゃるのです。
不倫中の日々は、とにかくドラマチックですから女性側の考え方もどんどんおかしな方向へ進んでしまい、思い通りに成就したものの平常心に戻ると、「私が求めていたのはこれじゃない」という感情に切り替わってしまうのかもしれません。
とはいえ、巻き込まれた周囲のかたは「これじゃない」では済まされず、深い傷を負ったり一生恨みが消えなかったりするものです。
少し前、あるスピリチュアルな力を持つ女性文化人とひどすぎるある略奪劇について話していたときのこと。「その女性はいまどうなっていますか?」と確認されました。女性文化人いわく「ひどい略奪をした人は、あの人もこの人も(実際の会話では実名)不幸になっていますよね。それを知って私は溜飲を下げています」と。どんなパターンであっても不倫当事者は“両成敗”となるようです。
加えて有名人が絡む不倫劇の場合は、プロセスが多くのかたの知るところとなるうえ、SNS全盛の現代は“世論”も深くかかわってくるため、自分の本当の気持ちとは異なる選択をせざるを得ない場合もあります。
そして玉木代表の不倫騒動には陰謀説も。確かに写真を見る限り相手女性はケロッとしているように見えます。
それでも相手男性の家庭を壊してしまった女性有名人に対しては、何かあるごとに過去の不倫劇が蒸し返されてしまうことにもなります。
こうして考えていくと、かつて自らについて「学ばない」と説明した斉藤由貴サン(58才)だけは、どこまでもわが道を歩んでいらっしゃいますよね。
相手の家庭が壊れてもご自分は離婚せずに、恋に生きる。それが女優としての役柄にも生きている希有な存在であり、彼女の美しさにもつながっているのですから尊敬してしまいます。本当にお強い。
玉木代表や鈴木紗理奈サンの真の“胸の内”やいかに……。
構成/山田美保子
『踊る!さんま御殿!!』(日本テレビ系)などを手がける放送作家。コメンテーターとして『ドデスカ!+』(メ〜テレ)、『1周回って知らない話』(日本テレビ系)、『サンデージャポン』(TBS系)に出演中。CM各賞の審査員も務める。
※女性セブン2024年12月5日号
11/23 11:15
NEWSポストセブン