藤本美貴&庄司智春、近藤千尋&太田博久…活躍する“理想の有名人夫婦” 野々村友紀子など「大黒柱は妻」パターンも

山田美保子さんが選ぶ「いい夫婦」特集!

 11月22日に控える「いい夫婦の日」を前に、令和の「芸能界のいい夫婦」の特徴について、コラムニストで放送作家の山田美保子さんが分析します。

【写真】お姫様抱っこで堂々とランウェイに立つ近藤千尋、ジャンポケ太田夫妻

10年以上前から推していたあの人気ママタレ

 週刊誌で、被害総額1000億円近くに上る可能性が考えられる巨大詐欺組織の“ナンバー2”とされる女性と親しかったと報道された鈴木おさむさん(52才)と「森三中」の大島美幸サン(44才)夫妻。

 2009年には、「いい夫婦の日」にちなんで毎年発表される「パートナー・オブ・ザ・イヤー」でトップに輝いたおふたりは、元祖“交際0日婚”カップルであるうえ、「おもしろ仲よし夫婦」「よく似ている」と言われ、「妊活」という言葉を世に広めたことでも知られるすてきなご夫妻です。

 記事中でもXでも、おさむさんが前面に立って丁寧な文言で否定をされていましたし、おふたりは別の意味での被害者。

 10月14日に結婚23年目の記念日を迎えたばかりのおふたりにとっては、思いもよらぬ事態となってしまいましたが、おさむさんの美幸サンへの愛情をあらためて感じたものです。

 さて、あの三浦友和サン(72才)&百恵さん(65才)夫妻が“殿堂入り”してからの「理想の有名人夫婦」(2023年、明治安田生命調べ)では、ヒロミさん(59才)&松本伊代サン(59才)夫妻がV3を達成。2位以下にはDAIGOさん(46才)&北川景子サン(38才)夫妻、唐沢寿明サン(61才)&山口智子サン(60才)夫妻、藤井隆サン(52才)&乙葉サン(43才)夫妻、杉浦太陽サン(43才)&辻希美サン(37才)夫妻、佐々木健介サン(58才)&北斗晶サン(57才)夫妻ら常連組がズラリ。ジャンプアップしたのは賀来賢人サン(35才)&榮倉奈々サン(36才)夫妻でした。さて、今年はどうなるでしょうか。

 山田Eyeモード的には、人生相談や単行本が同年代の主婦の皆さんから大ウケで、バラエティー番組からスポーツ特番まで引っ張りだこのミキティこと藤本美貴サン(39才)と庄司智春サン(48才)を筆頭に挙げたいです。

 あの「ミキティーーー!」は庄司サンいわく“ビジネス呼び”だそうですが、いまやそんなふうに呼ばなくてもミキティはいろいろな意味でものすごい貫禄が出てきて、ママタレとしてもダントツの位置に君臨されています。

「ミキティのコメントは、いつも120点」と某紙の連載に私が書いたのはもう10年以上前のこと。以来、ミキティ推しの私です。

“推し”といえば、全力で応援したくなるのが近藤千尋サン(34才)。8月に第3子を出産した直後に、夫の太田博久サン(40才)の「ジャングルポケット」がトリオからコンビになりました。それでも10月10日に登壇した食料品メーカーのイベントでは「うちは何があっても常に笑顔で」と家庭内でのポリシーを気丈に明かしたのです。

 11月1日には『ラヴィット!』(TBS系)にも復帰し、久々の夫婦共演を喜んだ太田サンも「帰って来ましたので、皆さん、安心してボケていただいて。何やっても拾ってくれるんで」と“芸人の嫁”としてミキティに勝るとも劣らないポジションに君臨する近藤サンをたたえていらっしゃいました。

俳優と女優夫妻は互いの仕事量が気になってしまう

 ご本人が元芸人さんだけに、お笑い界隈の事情を熟知し、現在は放送作家の肩書でコメンテーターやパネラーとして大活躍なのは野々村友紀子サン(50才)です。

 夫は「2丁拳銃」の川谷修士サン(50才)で、もともと野々村サンは夫の相方・小堀裕之サン(50才)をマシンガントークで“公開説教”する芸(!)が認められていまに至ります。

 放送作家としては、小堀サンがギターの弾き語りや十何本もあるハーモニカを吹き分ける暇があったら「ちゃんとネタをやれ!」と思ってしまうのでしょうね。しかもそれを“夫婦漫才”と勘違いしている、つまり小堀サンと野々村サンが夫婦だと思っているかたが少なくないことも野々村サンは不満だそうです。

 その野々村サンが昨秋、女性誌のWebサイトで『「妻が大黒柱」で家庭がうまくいく秘訣』というタイトルの特集に出ていらっしゃいました。ご主人に対し、《修士くんが家で頑張ってくれているから、仕事に集中できる》と感謝を伝え、《お互い尊敬し合っていれば誰が大黒柱になっても変わりません》とも言っておられるのを読んで、目からウロコでした。

 芸能人同士の結婚となると、男性側の収入が女性のそれより高いとは限らず、どちらかの仕事がパッタリ途絶えてしまう場合も少なくないのです。特にコロナ禍は堪えたことと思います。

 この文脈でいうと、女性芸人でママタレの筆頭をいく横澤夏子サン(34才)や、見ない日どころか見ないときがないアンミカさん(52才)らがあれだけ忙しく仕事をこなせているのは理解のあるご主人のおかげなのだろうなと。

 そして昨今激増した、共演をきっかけにゴールインした俳優さんと女優さんのご夫妻についても、共に表現者であるだけに、互いの仕事量が気になってしまうことでしょう。いやはや“いい夫婦”と言われるためにはハードルがたくさんあるようですね。

 そういえば先日、渡辺えりサン(69才)がスポーツ紙のインタビューで、“理想の夫”としてNHK連続テレビ小説『虎に翼』の岡田将生サン(35才、寅子の再婚相手・航一さん)を挙げていらして、ものすご〜く納得してしまいました。妻のキャリアアップを邪魔しない王子様ということですね。

「芸能界きってのおしどり夫婦として知られ」というフレーズのように、「妻は芸能界きっての大黒柱として知られ」と紹介される“理想の有名人夫婦”も出てくるのかもしれません。個人的にも期待しちゃいます。

構成/山田美保子
『踊る!さんま御殿!!』(日本テレビ系)などを手がける放送作家。コメンテーターとして『ドデスカ!+』(メ〜テレ)、『1周回って知らない話』(日本テレビ系)、『サンデージャポン』(TBS系)に出演中。CM各賞の審査員も務める。

※女性セブン2024年11月21日号

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