「今後、公共の場での露出はしません」都知事選“ほぼ全裸選挙ポスター”の桜井MIUが語る後悔と今「最近はゴミ拾い活動を主催しています」
今年7月に行われた「東京都知事選挙」のポスター掲示板に胸や下半身の一部が隠されただけの“ほぼ全裸”の女性のポスターが掲出されて物議を醸した問題。警視庁が「東京都迷惑防止条例違反」の疑いで候補者に警告を出したこともあり、ポスターは剝がされ当事者には批判が殺到した。このポスターでモデルになったのがレースクイーンやグラビアアイドルとして活動していた桜井MIU。当時は騒動を受け、自身のSNSなどで謝罪する事態に追い込まれた。あれから4か月が経った今、桜井はどうしているのか。本人にインタビューした。
【写真】あられもないポスター、裸体の胸と局部は隠されていた。舞台で見せたセクシーな衣装姿も
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「まずは最初に、7月の都知事選では私の軽率な判断により皆様をお騒がせしましたこと、深くお詫び申し上げます」
桜井は開口一番こう切り出し、深々と頭を下げた。そもそも、当時なぜあのようなポスターを掲載することになったのか。
「都知事選のポスターモデルのお話しをいただいた当初は、『あなたが普段SNSに投稿しているハイレグの写真のようなイメージでお願いしたい』と伺っていたんです。私はグラビアアイドルなので、ファンの方に向けて日々SNSにセクシーなハイレグの衣装を着た画像を投稿していたので、『それならば』と仕事をお受けしました。
しかし、実際はポスターになったあのセクシーポーズ指定での自撮りで送ってほしいとのことで、最初は自宅で撮影したものを送りましたが、背景は白がいいと言われ、自分でレンタルスタジオを予約してあのポーズを自撮りし、送りました。その後、候補者の方がご自身で写真を切り抜きして文字入れし、あのポスターが出来上がりました」
「お仕事がなくなってしまった」
この騒動によって桜井のSNSには批判が殺到。なかには、脅迫めいた発言や殺害予告などもあったという。
「当時は本当に怖くて、外に出ることができなくなりました。仕事でどうしても外出しなければならない時には、『この中に私を狙っている人がいるかもしれない』『もし、家族が狙われたらどうしよう?』と気持ちが休まりませんでした。世間をお騒がせしたことは反省しておりますが、殺害予告などの人の生命を脅かす行為に対しては、家族や自分自身を守るために警察へ通報しようか悩んだほど不安でした」
騒動から時間が経ち、現在は少し落ち着いたものの、タレントとしての仕事への影響はことのほか大きかった。
「イメージガールを務めていたメーカーのお仕事がなくなり、たくさんの方にご迷惑をおかけしてしまいました。私はアイドルとしても活動していて、定期的にライブも開催しているんですが、この騒動でファンが離れるかと思いきや、皆さん今まで通り会いに来てくれました。
炎上してしまったことを親のような気持ちで見守ってくれましたが、内心はハラハラしていたと思います。逆に、騒動で私を知って会いに来てくださった方もいらっしゃいましたね。芸能活動では、ラジオ成田で『TG企画presents 桜井MIUのラジラジラジオ』という冠番組を持たせてもらったりと、今のところは順調です」
騒動後に思い出した「社会的な責任」
桜井に現在の芸能以外の活動について尋ねると、意外な答えが返ってきた。
「実は以前からボランティア活動に関心があったのですが、海外のミスコンクイーンに選ばれた時、社会的な責任があることを学んだんです。騒動後、私に何ができるだろうと立ち返った時にそれを思いだし『まずはできることから始めよう!』とゴミ拾いのボランティアに参加しました。それを機に、最近は積極的にゴミ拾い活動を主催しています。小さな事かもしれませんが、まずはその一歩を踏み出せた事が嬉しくて、わくわくしています。微力ではありますが、今後は社会貢献できるよう精進していきたいです」
ポスターの炎上は結果的に桜井の知名度を上げることとなった。最近は飲食店など公共の場で露出してSNS上にアップするインフルエンサーの女性たちが騒動になっているが、彼女たちの行為をどう見ているのか。
「どうしたら自分を売りこめるかと考えることは、もちろん大切でありさまざまな方法があると思います。私は選挙ポスターでご迷惑をおかけした身なので、意見を言える立場ではないですが……。炎上したことで、今まで支えてくれた大事な方々にご迷惑をおかけしてしまったので、これだけは言わせてください。私は今後、公共の場での露出はいたしません」
後悔と反省を口にした桜井、再び世間に受け入れられる人は来るか。
◆取材・文/佐藤ちひろ(ライター)
11/12 07:15
NEWSポストセブン