高野洸ロングインタビューPART3【ドラマ『過保護な若旦那様の甘やかし婚』秘話(前編)】

ドラマ主演と主題歌を担当する高野洸

 人気少女マンガが原作のドラマ『過保護な若旦那様の甘やかし婚』(MBS放送ほか、放送曜日・時間は各局に準じる)に主演。浅草の老舗旅館の若旦那・染谷雪斗を演じている高野洸。5月23日の放送開始と共に、“雪斗にぴったり!”という声がSNSにあふれるほど大きな反響を呼んでいる。さらに、ドラマのエンディング主題歌には、新曲『君という奇跡』(6月12日発売、エイベックス)が流れていて、俳優としてはもちろんアーティストとして魅力も存分に発揮!  高野にとって、初めての恋愛ドラマ主演への挑戦となる『過保護な若旦那様の甘やかし婚』の撮影裏話や、新曲の制作秘話、素顔に迫る“推しにまつわるQ&A企画”など、ロングインタビューで特集します。(全5回の3回目)

────ドラマ『過保護な若旦那様の甘やかし婚』は、人気少女マンガが原作の王道のラブストーリーで、高野さんは恋愛ドラマには初主演ですよね? お話を頂いたときは、いかがでしたか?

すごく嬉しかったです。やはり恋愛モノの作品は多くあるので、役者をやると決めたときから、いつか挑戦したいと思っていたジャンルでした。ただ、いざ声をかけて頂くと
ちょっと心配な気持ちになって。原作を読ませて頂いたら、これはハードルが高いなと(笑い)。

────高野さんが演じる染谷雪斗は浅草の老舗旅館の若旦那さんで、まさに少女マンガに出てくる“胸キュン”と言われるシーンが盛りだくさん。確かに、ハードル高く感じそうですね(笑い)。

恋愛が主軸となって物語が進んでいきますし、とにかくカッコ良くて信頼されている若旦那なので、どうしたら自分をその役に落とし込めるのかすごく考えました。自分なりに出来ることをやって、なるべくキュンキュンさせられるように頑張りました。

────監督は『ホットロード』『思い、思われ、ふり、ふられ』『今夜、世界からこの恋が消えても』など、数々の恋愛作品でメガホンをとっている三木康一郎さんですよね。

そうですね。ラブコメといえば……の三木監督です。現場では監督から「ここはもっと見つめたほうがいいよ」といった具体的なアドバイスとともに、ラブシーンの見せ方を教えて頂けたので、勉強しながら撮影に臨むことができました。

────ちなみに、若旦那はビジュアルポスターが着物ですが、撮影もほぼ着物でしたか?

はい。撮影の9割は着物姿なので、結構、大変でした(笑い)。

────王道のラブストーリーの世界を演じるうちに、ご自身の恋愛観に影響を与えることはありそうですが……?

どうなんでしょう……? あるのかな!? でも、原作を読ませていただいて、女性が喜ぶ言動はこういうことなんだ!というのは、すごく勉強になりましたね。雪斗はそれをさらっとできてしまうところが、カッコいい。ぼくだったら、照れくさくてできないなって思います(笑い)。

────人気少女マンガが原作ですが、役柄を演じる上で原作はどこまで意識しながらアプローチされたのでしょうか?

雪斗を演じることが決まってから原作を拝見したので、普通にマンガを読む感覚とは違って、全部のセリフを状況に照らし合わせて読んでいくので、よりキャラクターに入りこみながら読むことになるんです。それを上手く反映できるのかは、立ち姿1つとっても重要だと思っているんですけど。ただ、例えば2.5次元作品の舞台とはまた違うので、ドラマの場合は原作をどこまで再現するのかな……という想像をしながら、現場で状況によって対応できるようにしていました。

────原作を脚本の中でどこまで生かしているのか……ということも考えながら、演じられていくんですね。

はい。実際の撮影現場では、小道具1つでも自分の動き方や立ち位置が変わることもあるでしょうし。そのあたりは脚本を読みながら、頭の中で自分のキャラクターを動かして想像したりしていました。

────雪斗は女性が憧れてしまう要素をたくさん持ち合わせた魅力的な若旦那として描かれていますが、高野さんがいちばんご自身と似ているなと感じたところはどこでしょうか?

いや~……難しいですよね。雪斗は基本的にカッコいいところだらけなので、尊敬するところばかりなんですけど(笑い)。唯一、雪斗の短所かもしれないと思うのは、ヒロインの依音を愛しすぎてしまっているがために、ちょっと視野が狭くなっているところ。ぼくも1つのことにのめり込むとそうなってしまいがちなので、その点だけが似ているところかもしれません。

────雪斗さんは男性から見ても理想的な方なんですね。そんな雪斗さんから、もし1つ何か盗めるとしたら、どんな才能をもらいたいですか?

仕事ができるところですね。旅館の若旦那なので、とても大変な仕事だと思うんですけど、人前では一切弱音を吐かないで仕事をしてきた、いわゆる“しごでき”(※仕事ができる)な男は、すごくカッコいいなと思います。

────雪斗さんは尊敬するところばかりとおっしゃっていましたが、ご自身といちばん似てないところというと?

好きな女性にかける言葉(笑い)。

────“甘やかし婚”とタイトルに入っているように、雪斗の言葉はかなり甘いですよね(笑い)。

台本を読み始めてすぐに人前で依音に“頭ポンポン”するシーンが出てきたんですけど、自分だったら絶対に出来ないです(笑い)。

(PART4に続く)

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