おしどり夫婦だったのに！　離婚したセレブの事情

（C）AFLO

　ヒュー・ジャックマンのダブル不倫疑惑が浮上し注目を集めている。愛妻家として知られた彼だけにショックを受けた人も多いのでは？　プライベートのゴタゴタが日本ほど仕事に響かないハリウッドでは、略奪愛や泥沼離婚劇もしばしば。仲が良さそうだったのに、離婚しちゃったセレブたちの事情を紹介しよう。

■ヒュー・ジャックマン＆デボラ＝リー・ファーネス　

　昨年9月、27年間連れ添った13歳年上の妻デボラ＝リー・ファーネスと、突然離婚を発表したヒュー。共同声明には「夫婦として30年近く過ごし、素晴らしく、愛ある結婚生活に恵まれました。私たちの旅路は次の段階へと移り、それぞれの成長のため、別れる決意をしました」と綴られており、当時2人に近い筋も「簡単に出した決断ではありません。あらゆることを考慮に入れ、時間をかけて一緒に決めたのです」と証言。きっと一口には語りきれない深い事情があったに違いない…と思われたが、最近になって、ヒューが舞台『The Music Man』（2021～2023）で共演したサットン・フォスターと密かに交際していたことが発覚した。サットンも最近夫と離婚を発表したばかりなので、W不倫だったとみられる。これを伝えるゴシップブロガーの投稿に、デボラの友人が「その通り」とコメント。デボラ自身もプライベートアカウントから「いいね！」しているところを見ると、デボラも気が付いていたはず…。

■ナタリー・ポートマン＆ベンジャミン・ミルピエ

　同じ不倫からの離婚でも、夫の不実が先に注目されてしまったのが、ナタリー・ポートマン。アカデミー賞主演女優賞を獲得した『ブラック・スワン』で振り付けを担当したベンジャミン・ミルピエと2012年に結婚、2人の子どもをもうけたナタリーだが、昨年6月に夫と20歳も年下の環境活動家との密会現場がスクープされてしまった。当時ベンジャミンは許しを得るために何でもしていると伝えられ、一緒にビヨンセのコンサートに行くなど、復縁へ努力する向きを見せていたが、結局翌月にナタリーが離婚を申請。今年2月に成立している。ナタリーにとっては悪夢だったに違いない。騒動の渦中だった今年1月、パリファッションウィークで会ったリアーナに、「あなたは永遠にハリウッドで一番ホットなビッチだよ」と声を掛けられ、気持ちが救われたと明かしている。

　なお元夫のベンジャミンは10月、パリの路上で謎の女性と情熱的にキスする姿をキャッチされ、早くも次の恋愛に進んだ模様。これについて「ナタリーは驚いていない。彼女はベンジャミンがすぐに立ち直るだろうと思っていた。ベンジャミンの幸せを祈っている」との関係者のコメントが報じられた。

■ユアン・マクレガー＆イヴ・マヴラキス

　不倫からの離婚でも上を行くのが、プロダクションデザイナーのイヴ・マヴラキスと、20年超の結婚生活の末2018年に破局したユアン・マクレガー。彼が提出した離婚理由には「和解しがたい不和」とあったが、実際は『FARGO／ファーゴ』で共演したメアリー・エリザベス・ウィンステッドとのロマンスが原因。メアリーもこの直前に元夫ライリー・スターンズと離婚しているので、ダブル不倫だった可能性がある。イヴは当時「残念だし悲しいです」とコメント。ちょうど15歳の誕生日に父親の不倫キスが報じられた次女エスターは、ユアンを責める歌をインスタグラムで公開。長女クララもメアリーを「クズ女」と非難するなど、娘たちも辛らつに反応した。

　しかし当のユアンは、離婚申請と同月に『ファーゴ』でゴールデン・グローブ賞を受賞すると、スピーチで元妻と現恋人双方に感謝を述べるという離れ技をやってのけた。4人の子どもの親権と養育費を巡ってバトルに発展したのち、2020年6月に離婚が成立。ユアンとメアリーはその後も映画やドラマで共演、2021年に息子が誕生し、翌年結婚した。クララやエスターも弟の誕生を祝福していたので、娘たちとの関係は修復できたみたい。

■ジェイソン・モモア＆リサ・ボネット

　身長差36㎝、年齢差12歳の元夫婦、ジェイソン・モモアとリサ・ボネットは、結婚・離婚も枠に収まらない。8歳だったジェイソンが、テレビで姿を見たリサに一目惚れしたという逸話で知られる2人は、2005年から交際し、2人の子どもに恵まれたのち2017年に極秘結婚。ジェイソンはリサの元夫レニー・クラヴィッツや娘のゾーイとも親しく、レッドカーペットでは夫婦お揃いコーデを披露するなど、円満そうだったが、2020年に別居し、2022年1月に離婚を発表した。ジェイソンの仕事が忙しくなり、関係に亀裂が入ったとみられる。破局後もリサ宅の敷地内で暮らすジェイソンの姿がキャッチされ、一時は復縁説も囁かれたが、覆水盆に返らず。

　その後ジェイソンは、エイザ・ゴンザレスやアドリア・アルホナとの交際が伝えられている。ちなみに、交際から12年も経て挙式した2人だけに、離婚を申請したのも破局から丸2年経った2024年。全て円満に解決したようで、たった1日で成立した。

■チャニング・テイタム＆ジェナ・ディーワン

　逆に離婚まで時間がかかったのが、ハリウッドの人気カップルだったチャニング・テイタムとジェナ・ディーワン。2019年に離婚を発表後も、愛娘エヴァリーと一緒にハロウィンを楽しむなど円満な様子だったのに、エヴァリーと過ごす時間の分担方法やお金を巡って係争に発展。2020年に共同親権で合意するも、その後も金銭面で折り合いがつかず、今年4月にはジェナがチャニングの代表作『マジック・マイク』の利益を求め、新たに提訴した。第1弾は2人の婚姻中に制作されたため、共有財産から投資したからには利益の50％の権利があるというのがその主張。12月に法廷で直接対決が予定されていたが、辛くもこれは回避。9月末に金銭面で合意に達し、破局から6年を経て一件落着となった。

■ケヴィン・コスナー＆クリスティーン・バウムガートナー

　泥沼離婚と言えば、最初の妻との離婚でも100億円支払ったことで知られるケヴィン・コスナー。2004年に19歳年下のハンドバッグデザイナー、クリスティーン・バウムガートナーと結婚し、3人の子どもをもうけたが、2023年5月に妻が離婚を申請。家庭を顧みないケヴィンに愛想を尽かしたとみられている。ちなみにケヴィンは今年、自宅を抵当に入れて製作、自ら監督した壮大な西部映画4部作の第1弾『Horizon（原題）』を公開。カンヌ国際映画祭では称賛されたものの興行的には全く振るわず、早くも第2弾以降に暗雲が立ち込めている。

　離婚に話を戻すと、2人は婚前契約を結んでいたにも関わらず金銭面で揉めに揉め、ケヴィン名義の自宅から出て行かない妻を糾弾、家財道具の分与まで争うなど泥沼の限りを尽くし、今年2月に離婚が成立。ケヴィンが養育費として毎月約100万円支払うこと、クリスティーンがケヴィンの弁護士費用の一部を負担することで決着したようだ。

■メリル・ストリープ＆ドン・ガマー

　離婚には至っていないけれど、長年別居していることが判明したのが、名優メリル・ストリープと、彫刻家の夫ドン・ガマー。1978年にメリルの兄の紹介で知り合い、出会いから半年で電撃結婚、俳優として活躍する娘メイミー、グレイス、ルイーザ、息子ヘンリーをもうけ、授賞式などにも夫婦そろって出席するなど、盤石の関係だと見られていたが、昨年秋に突如別居が報じられた。メリルが代理人を通じて公表したところによると、6年以上前から別居していたそう。メリルはその後、『マーダーズ・イン・ザ・ビルディング』で恋人を演じたマーティン・ショートとのロマンスがささやかれているが、本当のところは謎に包まれたまま。ちなみにメリル、今年5月に参加したカンヌ国際映画祭では、結婚指輪を身に着けていた。

　すんなり離婚するカップルと、揉めに揉めるカップル。離婚劇はさまざまだけど、かわいさ余って憎さ百倍という慣用句を当てはめると、揉めた夫婦ほど愛情が深かった可能性も。夫婦の数だけ、外からはうかがい知れない事情があるのかもしれない。