渡邉美穂&冨田菜々風、“アイドル”という存在は「本当になくてはならないもの」「人生を大きく変えてくれた」

(左から)冨田菜々風、渡邉美穂

 クランクイン! 写真:高野広美

 「みんなで叶える物語」をテーマに、女子高校生が学校で活動するアイドル“スクールアイドル”を通して夢を叶えていく姿を描くプロジェクト「ラブライブ!シリーズ」が初の実写ドラマ化。本日11月21日より、MBSドラマフィル枠ほかにて放送がスタートする。今回は、素直で自然と周りに人が集まる椿ルリカを演じる渡邉美穂と、ルリカが憧れる滝沢アンズを演じる冨田菜々風にインタビュー。本作、そして自身の活動を通じて2人が改めて感じている“アイドル”の魅力とは。

■アイドルになりたいという思いが生きがいにもなっていた

 『ラブライブ!スクールアイドルミュージカル the DRAMA』は、ミュージカル『スクールアイドルミュージカル』をベースにした物語。兵庫にある昔ながらの進学校「椿咲花女子高等学校」と、芸能コース選抜アイドル部の活躍でブランド化に成功した大阪の「滝桜女学院高等学校」を舞台に、夢に向かって奮闘する10人の少女たちによる青春学園ドラマが繰り広げられる。


――本作への出演が決まったときのお気持ちを振り返っていただければと思います。

渡邉:私、偶然なのですが『スクールアイドルミュージカル』をプライベートで見に行ったことがあるんですよ。そのミュージカルをベースにした物語がドラマ化することに驚きましたし、自分が出演できるということにさらなる衝撃を受けました。もちろん、それと同じくらい嬉しかったです! ちょっぴりプレッシャーもありましたが、出演するみなさんの名前を見て「豪華な面々が集まっている!」と思ったので、撮影が始まるのが待ち遠しくて仕方ありませんでした。

冨田:出演の話を聞いたときは驚きが止まらなくて、「本当ですか!?」と何度も聞いたのを覚えています。連続ドラマでお芝居をする経験はありませんでしたが、「≠ME」の一員としてアイドル活動をしているので、普段の活動が活かせたらいいなと思いましたし、美穂ちゃんをはじめいろんな方が出演されると聞いて、「みんなとどんなストーリーを作っていけるんだろう」とワクワクもしました。


――女子高校生たちが“スクールアイドル”を通して夢を叶えていく姿を描く「ラブライブ!シリーズ」。本作やこれまでのご自身を通じて、お二人が感じているアイドルという存在の魅力を教えてください。

冨田:アイドルは、夢に向かって一生懸命なところ、グループであれば、みんなで一緒に力を合わせて頑張る姿が魅力だと思います。私自身もいまアイドル活動をしているなかで、同じグループのメンバーが頑張っている姿に何度も励まされてきました。壁にぶつかったときに「あの子も頑張っているから私ももっと頑張ろう!」と気持ちを高められるんです。私も、たくさんの方にパワーや感動を届けられるアイドルになれるよう、これからも頑張っていきたいです。

渡邉:私はアイドルがずっと大好きでした。幼少期はMVなどを見て、「私もいつかこんなお姉さんになりたい!」って思いながら過ごしていたんです。私にとってアイドルは夢であり、憧れ。日常を豊かにもしてくれましたし、アイドルになりたいという思いが生きがい、生きる力にもなっていました。本当になくてはならないものです。実際にアイドルとして活動できたことも含めて、自分の人生を大きく変えてくれた存在だと思います。


■美穂ちゃんの自然なアドバイスに救われました


――台本を読んだ際の感想はいかがでしたか?

渡邉:ひとつひとつのセリフが胸に刺さりました。言葉の持つ力を改めて感じたんです。私が演じるルリカちゃんは、アイドルになりたいという夢に向かってまっすぐな子なんです。その姿がすごく素敵だと思ったので、彼女の素直さやまっすぐなセリフを大事に演じようと思いながら脚本を読んでいました。

冨田:初めて脚本を読ませていただいたとき、すごく眩しい物語だなと感じました。夢に向かってみんなで色々なことをひとつずつ乗り越えていく姿に、心を動かされたんです。このきらめきをどう表現しようかと思いながら、脚本を読み進めていました。この作品は大切なことをたくさん思い出させてくれる、教えてくれる物語だと思います。読んでいて、泣きました。

渡邉:分かる。泣くよね。

――共演してみて感じたお互いの印象についてはどうでしょうか?

渡邉:初めて会ったのがダンスの振り入れ日だったんですよ。そのときやった楽曲の振り付けは難しく、進むペースも早かったので私はパニックになっていました。同じように菜々風ちゃんも大変そうな感じではありましたが、ずっと楽しそうだったんですよね。初対面でしたが、「この子はずっと明るい子なんだろうな」と思いましたし、大変なことも笑顔でやってのけちゃうタイプだとも感じました。すごく心強かったです。

冨田:私も同じこと思いました! 美穂ちゃんがいたら心強いなって。

渡邉:そうだったんだ! 

冨田:美穂ちゃんは、初めて連続ドラマに出演させていただく私に色々とアドバイスをしてくれたんです。それも、ナチュラルに「こうしたらいいよ」と声をかけてくれる感じで、その自然なアドバイスにすごく救われました。私は不安になりやすいタイプなのですが、美穂ちゃんと一緒にいたらその不安な気持ちがなくなるんです。アンズとルリカが運命的に出会ったように、私と美穂ちゃんも運命的なものがあるのかもしれないなと思いました。


■仲間たちと手を取り合い、ひとつのことを成し遂げる素晴らしさを教えてくれる物語


――撮影現場の雰囲気はいかがでしたか?

冨田:みんな仲良しでした!

渡邉:本当に楽しかったですし、みんなで素敵な作品に作り上げていこうという気持ちが強かったとも感じています。本作の出演者のなかには、ミュージカルにも出演されていた方がいるんですよ。そういう方からは、ダンスの振り付けで困ったときにアドバイスをもらっていました。アドリブを入れたときには「今のはルリカっぽかった!」って言ってくれることもあって。すごく助かりました。

冨田:その都度、「この仕草はアンズちゃんっぽかった」「ここはこういう感じがいいかも」と伝え合える現場でしたね。

渡邉:そうそう! お互いがちゃんと意見し合うことができるチームでした。すごく楽しかったです。本当に学校の友達っていう感じがしていました。

――「ラブライブ!シリーズ」はアニメなども展開しているプロジェクトです。お二人はアニメをよく見ますか? ハマった作品などあれば教えてください。

冨田:アニメ好きです! 小さい頃は『プリキュア』シリーズが好きでしたし、最近だと『ブルーロック』などを見ました。思い返してみると、私はみんなで力を合わせたり、夢に向かって諦めない気持ちが伝わってくる作品に惹かれてきた気がします。「ラブライブ!シリーズ」もそうですよね!

渡邉:私は女子高校生4人が南極到達を目指す『宇宙よりも遠い場所』が好きです。「ラブライブ!シリーズ」もそうなのですが、若い子が何かを成し遂げるためにみんなで頑張る姿って、すごく輝いて見えるんです。作中では、大きな夢や目標を掲げたときに「無理だ。現実を見ろ」という大人たちも登場します。それでも、絶対にやるんだという気持ちで主人公たちが目標を成し遂げた瞬間が、すごくスッキリするんですよね。

――最後に、ドラマの放送を楽しみにしている方々にメッセージをお願いします。

渡邉:本作は仲間たちと手を取り合ってひとつのことを成し遂げる素晴らしさを教えてくれる物語です。きっと、ルリカちゃんやアンズちゃん、そしてメンバーのみんなを見ていると元気をもらえたり、背中を押してもらえたりするはず。私は、踊っているときのメンバーの姿がキラキラしていて、「これぞ青春!」「スクールアイドルって本当に素敵だな」と改めて感じました。皆さんもぜひ、青春が詰まったドラマを楽しんでいただけたら嬉しいです。

冨田:夢に向かってメンバーが力を合わせて色々な出来事を乗り越えていく姿が本当に素敵で、観てくださる皆さんもきっとパワーや勇気をもらえると思います。皆さんの心に残り続ける作品になったら嬉しいです。楽しみにしていてください……!

渡邉:どうしたの、最後、ちょっと小声になっちゃっていたけど。

冨田:急に自分の言葉に自信がなくなっちゃって(笑)。

渡邉:大丈夫だよ! 菜々風ちゃんが考えて出した言葉なんだから。自信を持って!

冨田:ありがとう! 改めて…、放送を楽しみにしていてください!

(取材・文:M.TOKU 写真:高野広美)

 ドラマ『ラブライブ!スクールアイドルミュージカル the DRAMA』は、11月21日より順次放送開始。MBSにて毎週木曜25時29分、テレビ神奈川にて毎週木曜25時、テレビ埼玉にて毎週月曜24時、群馬テレビにて毎週火曜24時30分、とちぎテレビにて毎週水曜25時、チバテレビにて毎週木曜23時放送。

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