JR東日本と松竹が包括的業務提携。尾上菊之助が会見にゲスト出席。「歌舞伎にとっても新しいチャレンジの場に」

包括的業務提携の記者会見に出席した(左から)JR東日本・喜勢陽一社長、尾上菊之助、松竹・高橋敏弘社長

 歌舞伎俳優の尾上菊之助が18日、東京・歌舞伎座で行われたJR東日本と松竹の包括的業務提携に関する発表会見にゲストで登壇した。

 ともに長い歴史を持つ両社はこの日、提携の契約を締結。松竹が持つエンターテインメントとJR東日本が有する各地に根ざしたネットワークを融合させ、日本文化の継承や発展を通じた地域社会への貢献を目指す。計画は広範囲に及び、詳細は年明け以降の発表になる見通し。

 菊之助は「私自身も江戸時代から続く歌舞伎役者の一員として、旅好きの1人といたしまして、今回の提携はとてもうれしい」といい、「歌舞伎の演目は時代やジャンルを問わず柔軟に対応している。大きな力添えができると思う。新しいチャレンジの場になるのではないか」と話した。

 菊之助は来年5月に歌舞伎の大名跡、尾上菊五郎を8代目として襲名する。これからの歌舞伎界について聞かれると、コロナ禍や自然災害にも触れながら「苦しいときも支えてくれる、伝統文化が起こす前向きな力を感じずにはいられない。先人たちからの教えを守り、進化させていきたい」と意欲を見せた。

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