沼田爆さん、8月末に自宅で倒れているところ発見され死去「仕事への意欲あった」…事務所関係者明かす

亡くなった沼田爆さん

 俳優の沼田爆さんが死去したことが7日、所属事務所の公式サイトで発表された。84歳だった。同事務所関係者がスポーツ報知の取材に応じ、8月末に自宅で倒れて死去したことなどを明かした。葬儀は9月に近親者のみで執り行った。

 事務所関係者によると、沼田さんは独り暮らしをしており、家の管理人から「沼田さんと連絡がつかないという知らせが(沼田さんの)親族に入った」という。その後、自宅で倒れているところを発見され、まもなく死亡が確認された。

 沼田さんは心臓に持病を抱えており、晩年は3か月に1度のペースで通院していたという。同関係者は亡くなる2週間ほど前に沼田さんと電話で話したといい、「この夏は暑かったんで心配していたけど、電話口ではとても元気そうで、いつも以上に声に張りがあった」と回想。それだけに「突然死のような形で逝ってしまった」と肩を落とした。

 今年1月期TBS系ドラマ「不適切にもほどがある!」に、喫茶店のマスター役で出演。同作が遺作となった。来年春にもドラマ出演の予定があったという。同関係者は「先の仕事の話しを伝えるととても喜んで、撮影を楽しみにしていた」と俳優業への意欲は最期まで尽きなかったといい、「ひょうひょうとしているように見えて、情熱的な人でした」と人柄をしのんだ。

 沼田さんは、1940年東京都生まれ。劇団四季を経て、「鬼平犯科帳」シリーズなどのドラマや舞台などに数々の作品に出演。名バイプレイヤーとして活躍した。同事務所はこの日「弊社所属 沼田爆は過日、逝去しました」と報告。「生前のご厚誼に深く感謝するとともに、謹んでお知らせ申し上げます」とつづった。

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