『光る君へ』自ら語った<うさぎ狩りの極意>で妍子から狩られた敦明親王。対してすけ子の「そこまでぇ!」に視聴者「やりたい放題の若妻に頭を…」「生き残るための立ち振る舞い」「親父の説教を何一つ聞いてない妍子」

(写真:stock.adobe.com)

10月27日の『光る君へ』

現在放送中の吉高由里子さん主演・大河ドラマ『光る君へ』(NHK総合/毎週日曜夜8時ほか)。第41回の「揺らぎ」が10月27日に放送され、話題になっています。

*以下、10月27日放送内容のネタバレを含みます。

即位した三条天皇(木村達成さん)と道長(柄本佑さん)の間では、早くも水面下で覇権争いが始まろうとしていた。道長の息子たちの序列争いも表面化し…。

その頃、まひろは天皇を失った悲しみに暮れる彰子(見上愛さん)を慰め、和歌の会を催すことに。すると、招かれていないききょう(ファーストサマーウイカさん)が現れる。

さらにまひろの実家では、娘の賢子(南沙良さん)と若武者・双寿丸(伊藤健太郎さん)が仲を深めはじめーーといった話が描かれました。

うさぎの捕まえ方について嬉しそうに話す敦明親王

三条天皇の女御として藤壺に入った道長の娘、妍子。

三条天皇のもう一人の女御・すけ子(すけの字は女偏に成)の子・敦明親王と御簾越しに話をします。

「うさぎは小さいながら、右へ左へと逃げ足が速く、これを追って狩り立てるのはまた格別の面白さがございます」などと、うさぎの捕まえ方について嬉しそうに話す敦明親王。

対して「狩りがお好きなのね」「もっと狩りのお話を聞かせて」と妍子はこたえます。

すると続けて「狩りは、こちらの動きを獣に悟られてはしくじります」と話す敦明親王。そこで妍子は意味ありげな笑みを見せます。

「す・き」

「風下から音を立てずに近寄って…一気に仕留める! 極意はこれに尽きます」と狩りの状況を夢中になって伝える敦明親王でしたが、なんとそのすぐ背後には妍子が。

妍子は敦明親王に顔を近づけると「す・き」とつぶやきます。敦明親王は「お、おやめくださいませ」とこたえますが、妍子は「だって敦明さまも延子さまより私の方がお好きだもの」と迫ります。

まんざらでもない様子を敦明親王が見せたところで、廊下の向うから「そこまで!」の声が飛んできます。

その先には厳しい形相で立つ敦明親王の母・すけ子が…。

深く頭を下げて詫びるすけ子

対して、つまらなそうな表情をする妍子と、居住まいを正す敦明親王。

すけ子は二人の前まで来ると「申し訳ございませぬ。我が息子が無礼を働きましておゆるしくださいませ」と頭を下げます。

敦明親王は自分は何もしてないと弁明しますが、「御父上の、帝の女御様になんということを!」と厳しい口調で続けるすけ子。

興が冷めた様子の妍子は「もういいです」と二人に言い捨て、また御簾の中に戻ります。

すけ子は「どうかこのことは帝には仰せにはなりませぬよう伏してお願い申し上げます」と伝えると、さらに妍子に対して深く頭を下げるのでした。

<まひろとの約束>を盾にする道長だが…

こうしたやりとりにネットでは「『ウサギは…お前だ!』と、自ら語った<うさぎ狩りの極意>で妍子にしとめられそうになる敦明親王(笑)」「そこまでぇ!の切れ味すごい。オリンピック柔道の主審をやっていただきたい」「以前も道長と対決姿勢を取ろうとした夫を諌めていた。敦康を排除した道長を目の当たりにした後、それでも自分達の生存可能性を高めるための必死なたち振る舞い」「誰より長く三条帝と添ってきたのに、やりたい放題の若妻に頭を下げるすけ子様、おいたわしい…」「敦明としてはたまったもんじゃないけど、すけ子も左大臣の娘から息子が目をつけられて焦ったはず。下手したら母子ともどもお先真っ暗!」「妍子様、前回の親父の説教を何一つ聞いてない感じが新鮮でいい」といった声が見られていました。

大河ドラマ「光る君へ」の主人公は平安時代に、千年の時を超えるベストセラー『源氏物語』を書き上げた女性である紫式部。

彼女は藤原道長への思い、そして秘めた情熱とたぐいまれな想像力で、光源氏=光る君のストーリーを紡いでゆく。変わりゆく世を、変わらぬ愛を胸に懸命に生きた女性の物語。

脚本は大石静さんが担当しています。

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