『虎に翼』難航する交渉をキラキラ直明がまさかの1分で…視聴者「これが桂場の言う<純度の高い正論>か」「直明をめぐって女子が争いませんように」

(右)佐田寅子役・伊藤沙莉

(『虎に翼』/(c)NHK)

6月14日の放送内容

現在放送中の伊藤沙莉さん主演・連続テレビ小説『虎に翼』(NHK総合/毎週月曜~土曜8時ほか)。第11週「女子と小人は養い難し?」の第55回が6月14日に放送され、話題になっています。

*以下、6月14日放送内容のネタバレを含みます。

家事審判所と少年審判所の合併に関して、依然として説得を続ける寅子だが、うまく行かない。そこで、寅子は弟・直明(三山凌輝さん)に賭けてみることに。

少年審判所の壇(ドンペイさん)と家事審判所の浦野(野添義弘さん)は果たして直明の言葉に耳を貸すのか。

年明け1月1日の家庭裁判所発足に向けて、家庭裁判所設立準備室の面々の奮闘が続くーーといった話が描かれました。

直明・多岐川の発言

14日の放送回にて、寅子は遅々として進まない合併交渉の場に、「東京少年少女保護連盟」のメンバーとして活動する弟・直明を連れていきます。

直明は「大人の事情があるのだとは思いますが、それを取っ払い、手を取り合えるのは本当に素敵なことです」などと発言。その場の一同の共感を得ると、それを機会に、合併に反対する声は減っていきました。

その後、宴会場を間借りして新設することになった東京家庭裁判所の事務所には、チョコレートを分け合う親子の手を描いた花岡の妻・奈津子の描いた絵を飾ることに。

するとその前で多岐川が「法律っちゅうもんはな、縛られて死ぬためにあるんじゃない。人が幸せになるためにあるんだよ。幸せになることをあきらめた時点で矛盾が生じる。彼がどんなに立派だろうが、法を司る我々は彼の死を非難して怒り続けねばならん。その戒めにこの絵を飾るんだ」などと発言。やはりその場に集った一同の心を動かしました。

ネットの声

こうした展開に、ネット上では「キラキラした直明の発言こそ、桂場の言った純度の高い正論だったんだな」「3か月かかっていた交渉をものの1分で!?」「直明をめぐって女子が争わなければよいが…」「多岐川のような強い信念を持った人が、この時代には必要だったのだろう」「花岡家にも確かにあった小さな幸せ。それを描いた絵を見て涙が止まらない」「脚本がご都合主義でないのが本当に素晴らしい」といった声が見られています。

朝ドラ通算110作目となる『虎に翼』は、日本初の女性弁護士で後に裁判官となった三淵嘉子(みぶち・よしこ)さんがモデル。昭和の法曹界を舞台に、激動の時代を描いたリーガル・エンターテインメントです。

仲野太賀さんや石田ゆり子さん、松山ケンイチさんらが出演し、尾野真千子さんが語りを、脚本は吉田恵里香さんが担当。

主題歌『さよーならまたいつか!』は米津玄師さんが手掛けています。

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