「令和の米騒動」新語・流行語大賞ノミネートに野球ファン失笑「授賞式に立浪さんが出てきたら…」

立浪

「現代用語の基礎知識選 2024ユーキャン新語・流行語大賞」のノミネート30語が11月5日に公開された。

「裏金問題」や「カスハラ」「インバウン丼」といった、誰もが頷くような社会問題関連のワードや、「はて?」「ふてほど」「もうええでしょう」など話題となったドラマ関連語もノミネートされた一方、「アザラシ幼稚園」「猫ミーム」「はいよろこんで」などSNS・動画サイトをあまり利用しない層にとっては何のことだかわからない言葉も多数。

 そんな中、今年も数多くノミネートされたのがスポーツ関連ワードだ。スポーツライターが解説する。

「今年はパリ五輪・パラリンピックが開催されたことから、『初老ジャパン』『ブレイキン』『名言が残せなかった』『やばい、かっこよすぎる俺』と関連語が多くノミネートされた一方、野球関連はドジャースの大谷翔平選手の歴史に残る偉業『50-50』ひとつだけ。野球関連語が大賞を獲ることも多く、『また野球か』と批判されることも多いのですが、国内の野球に関する言葉がなかったことが印象に残りました」

「新語・流行語大賞」では、ここ10年を見ても2015年「トリプルスリー」、16年「神ってる」、21年「リアル二刀流/ショータイム」、22年「村神様」、そして昨年は阪神・岡田彰布監督が選手を緊張させないために「優勝」を言い換えた「アレ(A.R.E)」が大賞を受賞するなど、“野球に偏りすぎ“という指摘を受けることが多い。

「そんな中で今回、テレビ報道でも野球関連は1語だけと報じられましたが、一部の野球ファンからは『2語ではないか?』という失笑の指摘も上がっているんです」

 とはエンタメ誌ライター。一体どういうことなのか。

「『令和の米騒動』です。この言葉は今夏、全国で米不足が広がった問題を受けて使われ始めた言葉と説明されていますが、野球ファンの間では米不足が起きる以前よりこのワードが広まっていたのです。その原因は、今季で退団した中日の立浪和義前監督にあります」(エンタメ誌ライター)

 立浪監督は昨年8月下旬、「選手の調子が落ちたのは試合前に米を食べてるから」と考え、球場内の食堂から炊飯器を撤去。これに選手から不満の声が出て、某選手から「令和の米騒動ですよ」とボヤキが発せられたのが発端なのだとか。この言葉は、あっという間に野球ファンに広まったのだ。

 根拠の乏しい立浪監督の方針に中日ファンからは反発の声が聞こえ、他球団ファンからも同情されてしまう始末。

「こうした騒動が今も印象強く残っているため、野球ファンの間では『令和の米騒動は野球関連語』という認識があるようです(笑)」(前出・野球ライター)

 ネット上には「受賞式に立浪さんが出てきたら笑ってしまいます」との声まで出ている。

石見剣

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