「たくさん映してなぜ本人に聞かない」NHK「ジャニー氏性加害問題」特集で“元副社長”滝沢秀明氏スルーに不満続出…Number_iの『紅白』内定報道で疑念も

　10月20日、『NHKスペシャル』で「ジャニー喜多川”アイドル帝国”の実像」が放送された。

　旧ジャニーズ事務所での故・ジャニー喜多川氏による性加害問題を取りあげ、話題を呼んでいるが、インターネット上では番組で“言及しなかった人物”に疑問の声が続出している。

　番組では、事務所の創業者であるジャニー氏のルーツや、ジャニー氏の姉の故・藤島メリー泰子氏について紹介された。さらに、一歩踏み込んだ内容もあった。

「メリー氏から圧力をかけられたというメディア担当者の証言を交え、性加害問題が隠ぺいされた背景を放送しました。また、旧ジャニーズ事務所からマネージメント業務を引き継いだSTARTO ENTERTAINMENT（以下、STARTO社）で現在、取締役を務める元NHK理事の若泉久朗氏を直撃するなど“攻めた姿勢”が、放送後からSNSでも話題になっています」（芸能記者）

　ただXでは、かつて所属していた滝沢秀明氏への取材がなかったことに対して納得できないという声が多く見られる。

《NHKスペシャル。タッキーたくさん映ってたのに、なんで本人に聞かないのよ》

《滝沢のところに凸しろよNHK》

《NHKさんタッキーにも取材行って》

《今被害者の会で出てる人より滝沢秀明にNHKアタックしなよ》

　滝沢氏は2022年10月に旧ジャニーズ事務所を退社し、2023年3月に芸能事務所『TOBE』を立ち上げて、同社の社長を務めている。“古巣”で、滝沢氏は重要なポジションだった。

「2019年から2022年まで、当時のジャニーズJr.のプロデュースをおこなう『ジャニーズアイランド（現・Annex）』で社長、さらに旧ジャニーズ事務所の副社長も務めました。事務所の経営にも関わる立場でしたが、退社後はジャニー氏の性加害問題に言及していません。

　今回の『NHKスペシャル』では、滝沢さんのタレント時代の写真が映ったものの、彼への取材はなかったため、疑問を抱く人もいたんでしょう」（前出・芸能記者）

『NHKスペシャル』で滝沢氏を“スルー”したことに反発する人が見られる背景について、前出の芸能記者はこう語る。

「10月15日まで、STARTO社の所属タレントへの出演依頼を中止していたNHKですが、5月に7人組グループ『IMP.（アイエムピー）』を『Venue101』（NHK総合）に、8月に平野紫耀さん、岸優太さん、神宮寺勇太さんによる3人組グループNumber_iを『NHK MUSIC EXPO 2024』に出演させるなど、多数のTOBEタレントを同局の音楽番組に起用しています。

　また、10月15日に『スポーツニッポン』は、Number_iが2024年大晦日の『NHK紅白歌合戦』の初出場歌手としてリストアップされていると報じています。こういった“業務関係”がTOBEとNHKの間にあるため、今回の番組では滝沢氏に対して“弱腰”になったと考える人もいたのでしょう」（前出・芸能記者）

　TOBEの所属タレントは活躍の幅を広げているが、懸念されることもあるようだ。

「TOBEでも10代の男の子たちによるグループを結成し、『TRAINEE』（研修生）と呼んでいます。小中学生を中心にかわいらしいルックスで、Number_iのバックダンサーを務めるなど、かつての“ジュニア”を彷彿とさせる存在です。

　もちろん、滝沢さん自身が不祥事を起こしたわけではないですが、古巣の問題に沈黙を貫いたまま、未成年の子どもに芸能活動をさせることに疑問を抱く人も少なくありません」（芸能プロ関係者）

　社会を騒がせた性加害問題から1年、滝沢氏が重い口を開く日は来るか──。