【写真あり】西田敏行さん急逝、いちばん最初に“花を手向けた”共演相手の「大物女優」
10月17日、俳優の西田敏行さんが東京都内の自宅で亡くなっているのが発見された。76歳だった。
社会部記者はこう話す。
「西田さんは先日も『劇場版 ドクターX FINAL』の完成報告会見に出席するなど、芸能活動を精力的におこなっていました。亡くなっているのを発見したのも、自宅を訪ねた付き人でした。その時点で、西田さんはベッドで冷たくなっており、病死だったようです」
一報が流れたのは、午後1時過ぎだった。
「付き人による110番通報があり、警察が自宅に駆けつけて、亡くなったのを確認したため、いったん西田さんのご遺体は事件性の有無などを判断するために、行政施設に運ばれました。その後、午後3時過ぎにご遺体が自宅に戻ってきました」(同前)
西田さんといえば、1980年にドラマ『池中玄太80キロ』(日本テレビ系)の主演に抜擢されブレイクを果たすと、NHK大河ドラマ『おんな太閤記』(1981年)、『八代将軍吉宗』(1995年)や1988年に始まった映画『釣りバカ日誌』シリーズといった数多くの名作に出演してきた。
共演相手にも、魅力的な俳優が多かった。
「出世作の『池中玄太80キロ』では、のちに西田さん演じる主人公と結婚するヒロイン役を坂口良子さんが演じていました。坂口さんが演じたのは、生き生きとしたキャリアウーマンで彼女のはまり役でした。
20年以上続いた『釣りバカ日誌』シリーズでは、西田さん演じる“浜ちゃん”の初代の妻役を石田えりさん、2代目の妻役を浅田美代子さんが演じました。どなたとも、名コンビだったという印象ですね」(芸能記者)
悲しいことに、坂口さんは2013年に西田さんより先に亡くなっている。今回の訃報に際して、『釣りバカ日誌』で共演した石田と浅田はともに所属事務所を通じて、追悼コメントを発表した。
石田は「私の我儘な性格のため、長くは続きませんでしたが、あんなに心安まる楽しい時間はありませんでした」と、西田さんとの日々を振り返っていた。
2013年に同じく『釣りバカ日誌』で共演していた三國連太郎さんが亡くなった際、浅田は西田さんと2人で献杯をしたといい「きょう私は一人、献杯します。浜ちゃん、お疲れ様でした。そしてありがとうございました。天国で大好きなお酒を思う存分飲んで、そちらにいる仲間と宴会を楽しんでください」と、西田に語りかけるような言葉を伝えていた。
じつは、密かにメッセージを捧げていた大物女優もいた。
「午後5時半過ぎ、西田さんのご遺体が戻ってきた自宅に、竹下景子さんの名前が書かれた立札のある立派な供花が運ばれてきました。おそらく、いちばん最初に到着したのではないでしょうか。
追悼コメントなどは発表していませんでしたが、亡くなる直前まで“共演相手”だった西田さんに、いちはやく花を手向けたかったのかもしれません」(自宅周辺を取材した記者)
竹下と西田さんは、2008年から放送開始したラジオドラマ番組『新日曜名作座』(NHKラジオ第1)で、長らく共演している。
名作小説を原作にした朗読劇を放送している同番組。現在は宇佐美まこと氏原作の『羊は安らかに草を食み』の全6回シリーズを放送中で、10月27日放送分はまでは収録済みとみられている。
いつも顔を合わせてきた相手だけに、よりいっそう“悲しみ”は深いものだろうーー。
10/18 03:06
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