無修正動画で逮捕“令和のNo.1ポルノハバー”が語る波乱の人生「“お嬢様”捨て彼のもとへ」「借金返済のため寝ずに動画を」

段ボール箱を机代わりに、“ボロ家”でインタビューに応じるNaomiiiさん

 

 2024年5月、海外の人気アダルトサイト「Pornhub(ポルノハブ)」や、「ファンティア」に無修正動画を投稿したとして逮捕された、“令和のNo.1ポルノハバー・Naomiii”こと板橋尚皇実さん。

 

 9月4日に罰金200万円、追徴金約5700万円、懲役2年執行猶予4年という判決を受けた彼女は、現在、中部地方の“ボロ家”で、追徴金も含め7000万円の借金を抱えながら暮らしている。

 

 今後は“モザイクあり”のアダルト動画で再起を誓う彼女だが、そもそもどんな人生を経て、いまの仕事にたどり着いたのだろうか。

 

「現在は離婚しているんですけど、父と母、そして弟の4人家族で、都内で育ちました。父が会社を経営していたので、お金に困ったことがないんですよ。26歳まで、父親の手伝いをして暮らしていました。

 

 しかし、“このままじゃ世間知らずじゃん”と思うようになって、自分で探して就職したのが、日立の工場です。車の部品を製造する仕事なのですが、最初はすごく楽しかったんですよ。“こんな世界があったんだ”って思いながら仕事してましたね。

 

 お金よりも社会勉強のために働いていたので、数年経つと『一生この仕事で生きていけるか』と考えるようになって、辞めました。

 

 父は『いつでも戻ってきていいよ』と言ってくれたんですけど、甘やかされる生活は嫌だなと思っていたときに、彼に出会ったんです」(Naomiiiさん・とくに断りない場合は以下同)

 

“お嬢様”という立場を捨てて4年前に出会った「彼」こそが、Naomiiiさんの運命を大きく変えることになった。

 

 

「マッチングアプリを通して知り合い、会ったこともなかったんですけど、『絶対うまくいく。福岡に行く』と勝手に決めて、会いに行きました(笑)。それで同棲を始めてから、ずっと一緒です。でも、一緒に住み出してからしばらくすると、お金を催促する紙がたくさん来ていることに気がつき、彼が借金をしていること知りました」

 

 だが、Naomiiiさんは別れるという選択をしなかった。

 

「内心、『この人、やばいのかな……』と不安にはなりましたが、さすがに引っ越してきたばっかりで、すぐに別れるわけにもいかないと、思い直しました。彼に聞いたら、コロナ禍で収入が減り、300万円ほどの借金をすることになったみたいです。

 

 彼は、月に1万円ずつ返していたんですけど、利息が高いのでそのまま返済していても一生、払い終わらない。そこで『私、逃げないから、一緒に返す方法を探そうよ』と提案しました。そして、ふたりで大金を稼げる方法を考えた結果が、“一緒にアダルト動画撮って借金を返す”というものでした」

 

 もちろん最初はソフト路線だった。

 

「日本国内にある、女の子とビデオ通話ができるファンサイトで活動を始めました。寝る時間も削って働いたので、約1年ぐらいでぱぱっと返せましたね。そこで、さらなるファンを増やすために2年前に目をつけたのが、ポルノハブです。ポルノハブにアップする動画は宣伝用の短いもので、もっとみたいなら『OnlyFans』で課金してね、というシステムです。“無修正解禁”も、ポルノハブを利用するようになってからですね」

 

 無修正動画を投稿することに、抵抗はなかったのだろうか。

 

「まったくなかったですね。もともと自分の体には自信があったので、インフルエンサーのように“顔”でバズるよりも、“体”でバズるのが私の正解なんだろうなって最初から思っていたので」

 

 一方、“彼”のほうはというと……。

 

「最初は抵抗がありましたけど、自分が抱えている額もあったので、“とりあえず早く返さないと”という思いでいっぱいでした。ただ、当時は仕事もしていたので、顔にはモザイクをかけていました」(Naomiiiさんの交際相手)

 

 二人三脚でスタートした配信業は、試行錯誤の末、綿密な計画のうえで制作されていた。

 

「週に1本のペースで、いろんな場所で撮ったんですが、たくさん発見がありましたね。まず、高級ホテルでのゴージャスな撮影よりも、“実際にありそうな環境”でのプレイのほうが評判がいいんですよ。適当な和室で、おばさんみたいな服を着て、“ぬるぬるドロドロ”をイメージした感じで撮ったほうがバズるんです。

 

 それから、たぶん男の人って、『こういう場面を見たいな』っていう妄想が好きなんです。だから、そういう妄想をかなえてくれるような動画を撮るのがポイントなんです。想像できないほどきれいすぎても、汚なすぎてもいけなくて、“ちょうど妄想どおり”な内容が好きなのかな」

 

 これまででいちばん過酷だった撮影は、雪山だったという。

 

「白い肌を見せたかったのに、寒すぎて鼻も赤くなるし、彼も寒すぎて『勃たないよ~』って言ってるし。それで私が、『なんで勃たないの』みたいな顔をすると、余計にしぼんじゃうんですよね。撮り直しが多いので、20~30分の動画を撮影するのに、2~3日費すこともたくさんあります。

 

 プライベートのセックス? もちろんありますよ(笑)。プライベートはぜんぜん違います。やっぱり動画は、男性の妄想をかなえるために演出していますから、AVと同じですね」

 

 そう語るNaomiiiさんの薬指には、キラリと光る指輪が見える。

 

「彼とは婚約中なんです。今後は生活が落ち着いたら、彼と民泊をやるのが夢です。差し押さえされ、わざわざ解放金を払って手元に戻した別荘は工事中ですし、いま住んでいるこのボロ家も、民泊できるようにリフォームする予定です。並行して、もちろん動画配信もやりますよ。これからも男性の妄想をかなえます!」

 

“彼氏の借金”から始まった無修正動画の配信だが、結果的には10倍以上の額に膨れ上がって、そして振り出しに戻ってしまったふたり。だが最後に、“いちばん幸せな時期”を問うと、

 

「彼が一緒ならいつも幸せです。もちろん、いまも」

 

 と笑顔を見せた。“裸一貫”での再スタートだ。

ジャンルで探す