「視聴者馬鹿にされてる」有働由美子卒業後の『news zero』に増殖する「タレントパートナー」迷走ぶりに「社会の質を下げる」指摘まで

2024年3月をもって『news zero』を卒業した有働由美子

 

 9月23日、夜の報道番組『news zero』(日本テレビ系)に、10月から元「欅坂46」の長濱ねる、タレントの篠原ともえ、プロフリークライマーの野口啓代(あきよ)が出演することが発表された。長濱は火曜日、篠原は水曜日、野口は木曜日と、各曜日のパートナーを務める。

 

『news zero』は、4月1日から元日本テレビアナウンサーで、2024年3月末に退社した藤井貴彦が、フリーアナとしてメインキャスターを務めている。4月以降、同番組はタレントをパートナーに起用するケースが目立っている。

 

「4月期は、女優の波瑠さん、俳優の板垣李光人さん、アーティストのシシド・カフカさん、7月期は女優の水野美紀さん、俳優の加藤清史郎さん、女子空手家の清水希容さんがパートナーを務めました。基本的に3カ月で交代するスタイルで、長濱さんらは10月から12月まで出演するようです」(芸能記者)

 

 

 長濱らの起用を伝えるYahoo!ニュース記事のコメント欄には、パートナーが“タレント枠”になりつつあることに、批判の声が続出している。

 

《ニュース番組にタレント投入すれば視聴率が稼げると思ってるテレビ局に視聴者は馬鹿にされていると思う》

 

《大げさな話ニュース番組の中途半端なエンタメ化は社会の質を下げていると思う。タレントが何となくのコメントをして視聴者も何となく観る、そんなんで今の社会について考えることができますか?》

 

《こういう人…要るのかな ちゃんとしたアナウンサー サブのアナウンサーで良いんじゃないの?タレント枠要る?》

 

 タレント起用が相次ぐ背景に関して、前出の芸能記者は「有働由美子さんの卒業が大きい」と指摘する。

 

「NHKのアナウンサーだった有働さんは、2018年10月から2024年3月30日まで、番組のメインキャスターを務めました。老若男女問わず、幅広い世代から親しまれる有働さんの卒業は、番組にとってかなりの痛手でした。

 

 彼女が抜けることで、番組としては何かしら“目新しさ”を出して視聴者を獲得しようとしたのだと思われます。ただ、インターネット上では否定的な反応を示す人が多く、裏目に出てしまっている印象です」

 

『news zero』はサブキャスターとして、2006年から2010年までフリーアナウンサーだった故・小林麻央さんが、2012年から2013年までフリーキャスターのホラン千秋が出演していたものの、2018年以降は不在に。代わって、パートナー枠を重視しているようだが、懸念されることも……。

 

「3カ月ごとにパートナーが変わるため、視聴者からすれば“地に足がついていない”という印象を受けます。また報道番組にもかかわらず、入れ替わり立ち代わりタレントを起用することに、疑問を示す声も多いです。こうした迷走が続けば、ニュース番組としての信頼を失い、視聴者が離脱する恐れもあります」(前出・芸能記者)

 

 4月以降、『news zero』は番組の新たなコンセプトとして「あなたのプラスに」を掲げている。相次ぐタレント起用は“プラス”になるのだろうか……。

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