「どこに愛と福祉が」やす子『24時間テレビ』マラソンの裏でパラリンピック“完全無視”日テレの姿勢に視聴者疑問続出

『24時間テレビ』の総合司会を務める水卜麻美アナと羽鳥慎一

 

 8月31日夜から生放送されている『24時間テレビ47 愛は地球を救うのか?』(日本テレビ系)で、お笑い芸人のやす子がチャリティーマラソンに挑戦している。

 

 高校時代に児童養護施設で過ごした時期がある、やす子。今回は「全国の児童養護施設に募金マラソン!」と題した企画で、集まった募金は全額が児童養護施設に使用されるという。

 

「台風10号の影響で、マラソンコースが日産スタジアムの陸上トラックを周回するコースに変更となり、31日夜8時ころ、やす子さんはスタートしました。

 

 周回コースを30周走った後、天候が落ち着いてきたため、9月1日朝6時15分ころから日産スタジアムを出て、東京・両国国技館に向けて一般道でのマラソンを再スタートしています」(芸能ライター)

 

 募金額は、9月1日10時半ころには2億円を突破。3億円も見える額になってきている。

 

 

 だが、やす子がチャリティー募金のためにマラソンをしている同日深夜12時から、NHK Eテレでは、8月28日に開幕したばかりのパリパラリンピックが放送されていた。この日は、車いすラグビーの日本対カナダ戦、競泳男子50m自由形決勝などが朝まで放送された。

 

『24時間テレビ』の裏で、4年に1度のパラリンピックが開催されていることを知って、疑問に思う視聴者が続出している。

 

 テレビ担当記者は「24時間テレビを放送する日本テレビに対して、視聴者はそもそも不信感を抱いている」とし、こう続ける。

 

「鳥取県の日テレ系列局である日本海テレビジョンの元局長が、『24時間テレビ』の寄付金265万円や会社の売上金などを10年間にわたり着服していたことで、2023年11月に懲戒解雇処分されたことが発表されました。

 

 この事件で、視聴者は日本テレビに厳しい目を向けており、その怒りの感情が一気に噴き出しているような気がします。

 

 また、Eテレでは2016年に『バリバラ~障害者情報バラエティー~』が同時間帯に、『24時間テレビ』のパロディ番組を放送したことがありました。以前から『24時間テレビ』の企画内容が、本当に支援側に寄り添っているのかを疑問視する声があったんです」

 

 Xでは、

 

《パラ競技やってる裏でオリンピック選手あつめてバラエティやってる24時間テレビってなんなん、どこに愛と福祉の心あんの》

 

《24時間テレビの話題に目が向くのであれば、もっとパラリンピックも注目されても良いのではないかと思う 身体の使い方とか工夫が詰まっている!》

 

《なぜ24時間歩き続けることが障害者の理解や地球を救うことになるか意味不明…パリパラリンピック流した方ほうがいいんじゃない?》

 

 さらに「ひろゆき」こと実業家の西村博之氏も、8月30日に自身のXで、《24時間テレビで障害者を取り扱うなら、パラリンピックを中継すれば良いのに。。。》と投稿したが、結果的に視聴者の反応も同様になったわけだ。

 

「以前からの批判が考慮されたのか、今回の『24時間テレビ』は障害者の方の挑戦系企画は大幅に減り、能登地方地震を支援する内容が多い印象です。

 

 しかし、その一方で、ゲスト出演では、スケートボード金メダリストの堀米雄斗や体操男子団体の金メダルメンバーなど、パリオリンピックのスターが大勢、登場しています。

 

 オリンピックには全乗っかりしているのに、パラリンピックをいっさい扱わないことは“完全無視”と言われても、仕方がないでしょう」(前出・芸能ライター)

 

 番組テーマに掲げる「愛」は平等に注いでほしいものだ――。

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