『西園寺さんは家事をしない』子役「ルカちゃん」が五輪中にトレンド入り…『海のはじまり』との “子役2強対決” が起きたわけ

『西園寺さんは家事をしない』主演の松本若菜と『海のはじまり』主演の目黒蓮

 

 7月30日、松本若菜が主演を務めるドラマ『西園寺さんは家事をしない』(TBS系)の第4話が放送され、ヒロインの同居パートナーの娘・ルカ役を演じる倉田瑛茉(えま)ちゃんの演技が話題となっている。

 

 今はパリ五輪の真っ只中ということもあり、Xのトレンドには五輪関連ワードが続々とランクイン。しかし、放送後の7月31日午前0時ごろには「ルカちゃん」というワードもトレンド入りした。

 

 芸能記者がこう話す。

 

「同ドラマは、松本さん演じるまったく家事をしないヒロインが、SixTONESの松村北斗さん演じるシングルファザーと “偽家族” として、同居生活するというもの。

 

 4話で、瑛茉ちゃん演じる娘のルカは、ヒロインが自身の父親にほのかな恋心を抱いていることを感じて、複雑な感情を抱きます。そして、ヒロインに『パパのこと好きにならないで』と伝えるシーンが感動的だと話題になったんです。

 

 2020年生まれで、4歳の瑛茉ちゃんは、2023年10月期に放送された『下剋上球児』(TBS系)に続き、ドラマ出演は2作めとのことです」

 

 

 現在放送中の連続ドラマでは、Snow Manの目黒蓮が主演を務める『海のはじまり』(フジテレビ系)に出演する子役、泉谷星奈(いずたに・らな)ちゃんも、その演技で大きな注目を集めている。

 

 初回放送から星奈ちゃんには注目が集まり、SNSなどで演技に絶賛の声が集まっていた。

 

 夏ドラマは “子役2強対決” の様相を見せているが、なぜ、ここまで「子役」がクローズアップされるのか。コラムニストのペリー荻野氏は、こう指摘する。

 

「昔の子役は、泣いたり笑ったりと直接的でわかりやすい表現を求められていましたが、今は子役に求める要素も多くなっています。その結果、演技派の子役も増えています。

 

 以前は子役の数自体も少なかったのですが、ダンスや歌などを子供のうちから習うことが普通になったせいか、劇団も増え、子役の数も増えています。

 

 子役は劇団所属のオーディションで選ばれたうえ、ドラマ出演となるとさらに何百倍という倍率を勝ち抜いてきている。そのため、ドラマに出演している子どもは理解力が高く、役柄をしっかり演じられています。

 

 芦田愛菜さんの成功例もあり、劇団も芸能事務所も意識が変わってきており、子役時代だけでなく、俳優になってからも面倒を見るというスタンスに変わっているように思えます。

 

 子役として、若くに大きなことを成し遂げたり、注目されると後のことが大事になってくる。そういうことも引き受けてサポートしてくれる事務所が現われてきたことで、子役を目指す子が出てくるという “相乗効果” もあるでしょう」

 

 こうした背景のなかで台頭してきた4歳の瑛茉ちゃんと、7歳の星奈ちゃん。年齢の違いによる演技の内容はあれど、「2人とも求められていることをよく理解して演じている」と、ペリー氏は話す。

 

「ストレートな感情表現とともに、表情だけで微妙な表現もできるなど、大人の俳優のようですごいなと思います。

 

 子役で売れたからといって、誰もが成功するわけではないと思いますが、成功した子たちに共通しているのは『賢さ』『落ち着き』『愛され上手』の3つの要素があります。

 

 今の瑛茉ちゃん、星奈ちゃんの2人も、それを持っているように思います。これからも活躍が期待できるのではないでしょうか」(同前)

 

 その影響力は “大人顔負け” だ。

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