粗品騒動に今度は西野亮廣が参戦、「戦闘力高い」評価でますます際立つ宮迫博之の“お笑い力”欠如
まだまだお笑い界は、霜降り明星の粗品が仕掛ける“ディスり芸”に振り回されている。
粗品も総合司会の一人として、出演した7月20日~21日の『27時間テレビ 日本一たのしい学園祭!』(フジテレビ系)でも、彼の舌鋒は鋭かった。
20日深夜の『さんまの向上委員会』のコーナーでは、元雨上がり決死隊の宮迫博之イジりに加え、明石家さんまを“老害”と呼ぶ始末。
その後におこなわれた「粗品ゲーム」では、自身が考案した「一人賛否クイズ」を展開。
粗品がYouTubeでおこなっている、対象の人や出来ごとについて、まず「賛」の意見を述べ、「ただぁ!」の決めゼリフとともに痛烈な「否」の意見を繰り出すという企画がもとになっている。クイズの回答者は、いかにも粗品が言い出しそうな「否」の意見を答えるというものだった。
「番組内の一人賛否クイズでは、そのターゲットに番組出演していない芸人も選ばれました。それが、YouTuberのカジサックこと、キングコングの梶原雄太さんだったんです。
粗品さんが言い出した『YouTuberおもんない』という発言に対して、梶原さんは2023年10月、YouTuberのラファエルさんの動画で『もうYouTuberをイジって笑いをとるのはダサい』と反論していたんです。
この企画には評価する声があがったとともに《いじめと同じ》といった粗品さんへの批判も出ました。まさに賛否両論状態だったんです」(芸能記者)
放送直後、梶原はまず単独で動画を公開し、粗品からの“イジり”は「愛でしかない」とポジティブに受け取る姿勢を見せていた。
しかし、7月28日になると、相方・西野亮廣も加わった「キングコング」として、「梶原をイジった芸人共へ」と題した動画を公開したのだ。
ある放送作家はこう話す。
「相方の西野さんから、粗品さんに反論するように見せていた動画ですが、実質的には西野さんによる梶原さんへの“公開ダメ出し”だったんです。
西野さんにとってイジりは“パス”であり、梶原さんが“愛”というワードで、粗品さんからのパスを無難な着地点に持っていこうとした姿勢を『弱かった』と批判しました。
さらに『粗品ゲーム』のなかで、宮下草薙の宮下兼史鷹さんが梶原さんについて『はねトび以降、まだお前で笑ってないな!』と回答したことに対して、西野さんは『2回は(笑いを)とってる!』と、梶原さんが動画で返せばよかったと指摘していました」
西野が梶原に「お笑い力」を叩き込む、この動画のコメント欄にはこんな声が並んでいる。
《西野は芸人としての戦闘力が高すぎるんよ》
《やっぱ西野さんが相方にいるのは心強すぎる笑 梶原さんにどんな無理難題が降りかかっても解決してくれそう》
《西野さんの言うことが正しすぎて!》
粗品のイジりに対して、“アンサー”を出す動画は、最近のお笑い界のブームになっている。
その発端は宮迫博之が粗品に対して動画やイベントで「お前、『アメトーーク!』みたいな番組作ったけ?」などとアンサーをしたことだった。
だが、これについて「それぞれのお笑いの力量が試されている」と、前出の放送作家が続ける。
「西野さんが指摘したとおり“イジり”に対するリアクションはお笑いのセンスが問わるもの。お笑いコンビのFUJIWARAさんも、粗品さんが藤本敏史さんを『もっと自粛せな、あかんのちゃうかな?』と批判されると、すぐさま動画を公開。
藤本さんは粗品さんにブチギレるように見せかけて、宮迫さんの反論をイジって『〇〇みたいな番組作ったけ?』と繰り出し続ける内容だったんです。
1カ月後には相方の原西孝幸さんについて、粗品さんが『頭が筆』と発言したことを無理くりネタにして、原西さんが筆になる、という体を張った動画を出しました。
今回のキングコング、FUJIWARAだけでなく、『27時間テレビ』のさんまさんも『老害』について『老GUY?』とギャグを繰り出したように、笑いに昇華させるのが芸人の腕の見せ所。
宮迫さんは一時の勢いで動画を出した後、結局、平謝りして失笑を買ってしまった。他の芸人との力の差が浮き彫りになっています」
宮迫が自虐し続けている「知名度のある一般人」というのも、だんだんと笑えなくなってきてしまった――。
07/31 04:42
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