霜降り&ハナコ『27時間テレビ』MCの陰で…「お笑い第七世代」大半が「2番組」でしか観られない“酷な現実”

『27時間テレビ』のMCを務める“お笑い第七世代”の霜降り明星とハナコ

 

 7月20日から21日に生放送される、夏の恒例大型特番『FNS27時間テレビ』(フジテレビ系)。

 

 今回、MCを務めるのはフジテレビ系の伝統的なバラエティ枠「土曜8時」で現在、放送されている『新しいカギ』のレギュラーメンバーの3組。霜降り明星のせいや、粗品、チョコレートプラネットの松尾駿、長田庄平、そして、ハナコの岡部大、秋山寛貴、菊田竜大という面々だ。

 

 

 現在『新しいカギ』では「学校かくれんぼ」が人気企画となっているが、芸能記者は「コア視聴率狙いの起用だ」と解説する。

 

「今回の『27時間テレビ』には『日本一たのしい学園祭!』の副題がつけられているように、ターゲットは完全に『Z世代』です。テレビ業界はいま、13歳から49歳を対象にした“コア視聴率”を、広告営業などに影響するとして、非常に重視していますから。

 

 恒例となっていた、明石家さんまによる深夜企画『ラブメイト10』も放送されないことが決まっています。コンプライアンスが厳しいご時世的にも、内容に疑問の声があったのかもしれませんが……。

 

 若い世代から人気のある3組ですが、なかでも霜降り明星とハナコの2組については、彼ら自身も、芸能界のなかで、かなり“若手”の分類。一時期、話題になった『お笑い第七世代』に該当しますからね」(芸能記者)

 

 もともと、せいやがラジオで言い出した「お笑い第七世代」という言葉。それ以降、多くの番組でその“くくり”が取り上げられていた。

 

「一般的には、霜降り明星、ハナコというお笑い賞レースの覇者を中心に、EXIT、四千頭身、宮下草薙、かが屋、ゆりやんレトリィバァ、ぼる塾といったあたりの芸人を指すことが多いですね。

 

 しかし、一時はもてはやされた彼らの苦境も、近年は聞こえてきています。とくに四千頭身にいたっては、仕事が激減し、メンバーの後藤拓実がタワーマンションから引っ越さざるを得なかったというエピソードを明かしたことが話題になっていました」(お笑いライター)

 

 YouTubeでも話題になっている粗品をはじめ、海外挑戦をにらむゆりやんレトリィバァなど、活躍が多岐にわたる「第七世代」も多い一方で、大半の芸人が、活躍の場が偏っていることを、前出の芸能記者は指摘する。

 

「彼ら第七世代芸人ですが、現在の出演番組が『ラヴィット!』(TBS系)と『THE突破ファイル』(日本テレビ系)に集中しているんです。

 

『ラヴィット!』では、EXIT、宮下草薙、ぼる塾がレギュラー出演しており、『THE突破ファイル』では、EXITがほぼレギュラー出演。ほかにもハナコ、宮下草薙、四千頭身、かが屋といった面々がよく出演しています。

 

 というよりも、酷な言い方ですが、もはやこの2つの番組くらいでしか、大半の第七世代芸人を観ることがなくなってきました。

 

 とくに『THE突破ファイル』は、彼らがブレイクし始めた2018年にスタート。多くの第七世代芸人をかき集めたような面々でしたから、もとより“ホームグラウンド”なのかもしれませんが……」

 

 2023年の『M-1グランプリ』では、第七世代芸人よりさらに若い「令和ロマン」が優勝を果たし、話題をかっさらった。

 

“世代交代”は、いつの時代も起こるのだ――。

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