クドカン新作『新宿野戦病院』に“朝ドラファン”が喜んだワケ…4人のキャスト被りが見せた“芝居の幅”

(『新宿野戦病院』ホームページより)

 

 23年ぶりにフジテレビで制作される宮藤官九郎脚本ドラマとして注目された、『新宿野戦病院』(フジテレビ系)。第1話が7月3日に放送された。

 

 いきなり血まみれのホストが運び込まれたり、テキーラを30杯飲んでぶっ倒れた“おばさん”が搬送されたりと、強烈な描写で歌舞伎町が描かれている。クセだらけの登場人物や、クドカンらしい軽妙なセリフの応酬も話題だが、視聴者の注目を集めたのはキャスト陣だ。

 

「『はて?』が流行中の朝ドラ『虎に翼』と今作では、4人の“演者被り”がいるんです。『新宿野戦病院』は、朝ドラファンにとっても嬉しいキャスティングになっていますね」(芸能記者)

 

 

 放送後のX上には、こんな投稿が並んでいた。

 

《雲野先生、優三さん、直言さん、梅子さん…虎ツバメンバーいっぱいいる》

 

《あら、医院長の娘に転生した梅子ちゃんだった》

 

《やっぱ優三さんのギャップよね。全然キャラ違うので最初戸惑った》

 

《小池栄子ちゃんと仲野太賀くん見たさに新宿野戦病院をみたけど、岡部たかし、平岩紙、塚地武雅でてて虎と翼率高い(驚)》

 

『虎に翼』で伊藤沙莉演じる主人公・寅子の夫の佐田優三を演じた仲野太賀は、チャラい港区系美容皮膚科医・高峰亨に。寅子の父の猪爪直言役・岡部たかしはパパ活とギャラ飲みの違いにこだわる内科・小児科医の横山勝幸に。寅子の年上の同級生・大庭梅子役の平岩紙は、5浪して医者を諦めた院長の娘、高峰はずきに。そして、寅子が働く雲野法律事務所の代表、雲野六郎役の塚地武雅は、語学堪能だがおじさんかおばさんか意見が割れる看護師長・堀井しのぶに。それぞれが異色の役どころで“転生”しているのだ。

 

「朝ドラの役どころとはまったく違う演技をしているので、視聴者も大喜びです。特に性別不明の看護師長を演じている塚地さんには、演じる役の振り幅の大きさに驚くコメントが多く付いていました。演技が妙にリアルで、歌舞伎町なら本当にいるんじゃないかと思わせる存在なんです」(週刊誌記者)

 

 塚地本人も《トラつばキャストも多いけど皆さん、役が違いすぎてて面白い…笑》というほどの変貌ぶりは見ものだ。また、朝ドラに絡めてはこんな投稿も。

 

《高畑淳子(舞い上がれ)濱田岳(カムカム)生瀬勝久(ブギウギ)最近の朝ドラ出演俳優ばっかりだった》

 

 脚本の宮藤官九郎といえば、2024年1月クールの『不適切にもほどがある』(TBS系)が大いに話題になったが、「朝ドラパワー」も借りて、『新宿野戦病院』もそれに続けるか。

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