Number_i、“世界進出”に黄信号?公演でのパフォーマンスが「古巣めいた演出」と批判…8月に問われる“真価”

平野紫燿

 

 6月18日から20日、平野紫耀・岸優太・神宮寺勇太による3人組グループ「Number_i」が、東京・有明アリーナでライブを開催した。ライブから1週間経つが、ファンの興奮は冷めやらない。

 

「Number_i初の単独コンサートで、3日間昼と夜に分けて計6公演行われました。最終日には、9月にミニアルバムをリリースし、10月から全国7都市を巡るツアー開催も発表。今年に入って、次々にイベントが行われているので、ファンが盛り上がるのも頷けますよ」(スポーツ紙記者)

 

 一見、単独コンサートは大成功だったように見える。ただ、ライブでの「ある演出」が一部の旧ジャニーズ(現:STARTO ENTERTAINMENT)ファンの間で物議を醸していて……。

 

 

「3人は体にワイヤーやロープなどを巻き付けて動き回るフライングを披露しました。この演出は、旧ジャニーズタレントがライブや舞台で使うことが多く、彼らの十八番とも言えます。事務所を辞めた3人が、旧ジャニーズゆかりのパフォーマンスを披露したことに違和感を覚える人もいたようです」(アイドル誌ライター)

 

 ネット上では、Number_iのライブ演出に対して、厳しい声があがっている。

 

《ぬんべり(Number_i)のフライング的なの回ってきたけど前世で学んだもの無駄にしすぎだろせめて活かせよ》

 

《ぬんべりのライブ、流れてきたの見たけど寒すぎてお腹痛くなった》

 

《ステージ使い回しと古巣めいた演出で90分》

 

《メンカラも旧の時と同じだし、ライブではフライングもどきもしたんですよね》

 

 一部のファンから“拒否反応”が出た背景に関して、芸能プロ関係者は、「Number_iの活動が、King & Prince時代と今ひとつ差別化できていないことも関係しているのではないか」と語る。

 

「平野さんらはキンプリを脱退する理由として、強い海外志向があったことを明かしています。ただ、今のところ、彼らの活動は国内の音楽番組や音楽イベントばかり。旧ジャニーズの後輩であるTravis Japanがアメリカに留学し、現地のダンスコンテストに出場していたのと比べると、海外に向けた活動が少ないように思えてしまいます。今回のライブ演出にしても、結局古巣と似たような活動になっている印象は拭えませんよ」

 

 有明アリーナ公演を終えた3人は、早くも次のステージに向けて準備を進めている。8月11日の「ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2024」、同月17日と18日の「SUMMER SONIC 2024(サマソニ)」が控えているのだ。これらのイベントで、彼らの真価が問われそうだ。

 

「これまで、Number_iは3月におこなわれたTOBE所属アーティストによる東京ドーム公演や、今回の有明アリーナ公演など、自分達のファンに向けてパフォーマンスを披露していました。ですが、8月の音楽イベントは多くのアーティストが出場するため、観客も彼らのファン以外の人が多い。ある種、“アウェー”と言える地で、3人のヒップホップ路線の楽曲がどれだけ多くの人に刺さるかが重要です。国内の音楽イベントで関心を持たれないようだと、グループの目標である世界進出も絵に描いた餅になりかねませんよ」(前出・芸能プロ関係者)

 

 デビュー曲『GOAT』で掲げられていたように、Number_iは“時代を背負う”アーティストになれるか。

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