「世間的には関係ない」古舘伊知郎の「不倫」認識に「やらかした側の言い分」集まる批判

人気キャラの声を降板した古谷徹(写真・時事通信)

 

《今回のことで作品及びキャラクターのイメージを大きく傷つけてしまった『名探偵コナン』と『ONE PIECE』の今後の出演に関しまして、(中略)今の自分に唯一できる償いの形として、熟考の末、断腸の思いで、安室透役とサボ役を降板することにいたしました》

 

 6月22日、報じられた一般女性との不倫騒動の責任を取る形で、所属事務所のHPで『名探偵コナン』の安室透役、『ONE PIECE』のサボ役を降板することを発表した、大御所声優・古谷徹(70)。

 

 

「古谷は2024年5月、『文春オンライン』に37歳年下の一般女性と4年以上にわたり不倫を続け、相手の女性を妊娠、中絶させたことなどを報道され、その後、不倫を認めて謝罪。しかし、不倫相手への暴力や、妊娠、中絶をさせたこと、さらには安室透の声で愛をささやいていたことなどがわかり、ファンからは強い拒否反応があがっていました」(芸能ライター)

 

 結果として古谷は、アニメ内で人気の高い2つのキャラクターを降板することになったわけだが、これに対して、「不倫もケース・バイ・ケースとぶっちゃけ、思ってる」と独自の見解を示したのが、フリーアナウンサーの古舘伊知郎(69)だ。

 

 6月24日の『バラいろダンディ』(TOKYO MX)に出演した古舘は、「男と女がいる限り、世の中から不倫がなくなるわけがない」と前置きしたうえで、「古谷さんの場合は女性をかなり傷つけているでしょ。これは許されるっていうことじゃないのが前提ですけど、僕は基準をもっと決めたほうがいいと思うんですよ」と、不倫にも基準を設けるべきとの私見を披露。そうしないと、近い将来、芸能人はみんなAIにとって変わられると主張した。

 

 さらに、MCのふかわりょうから「どういう基準を提案されます?」と聞かれると、「女性を直接、肉体、心を傷つける度合いがあって。これはダメでしょっていうのはいっぱいあると思う。だけど、そうじゃなくて、ただ不倫だっていうだけで“いちいち”降板してたらたいへん」とコメント。古谷が妻を傷つけたことに関しては、「(古谷と)奥さんと、家族の向き合いとの問題」として、「世間的には関係ないんだよ。世間的には傷ついてない」と古舘節を炸裂させた。

 

 番組終了後、古舘の主張を報じたYahoo!ニュースのコメント欄では、

 

《古舘は嫌いだけどコメントには一理あると思う》

 

と、その主張に共感する声もあがった。しかし、その一方では、

 

《『ただの不倫』と考えている時点で古舘が問題を把握していない。(中略)法的とか基準とかではなく、古谷徹に対し『不愉快』『気分が悪い』だけ。アムロ・レイからの40年来のファンの自分にとっても、古谷徹の降板は妥当だと思う》

 

《基準作りなんて無理だな。というか、基準は既にあるんだよ。今の「基準」は「不倫した奴は問答無用に降板」じゃないの》

 

《不倫でいちいち…ってやらかした側の言い方だね された方は不倫でいちいち、なんて言われたらどう思うんだろう》

 

 古舘の認識の甘さを指摘する声も多くあがった。

 

 古舘のいう「世間的には関係ない」はその通りかもしれないが、所属事務所との協議の末、古谷が2作品の役を降板することになった事実こそが、不倫が誤った行為であることの証明ともいえそうだ。

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