《苦手な司会者ランキング》3位太田、2位宮根を引き離して悪評集めた断トツ1位は「高圧的な感じ」
中居正広、東野幸治、ヒロミの50代3人がMCを務める新番組『THE MC3』(TBS系)。SNSでは放送前から、
《いまだにこの3人に頼るのってテレビがオワコンの証拠》
《どこの層狙ってるの?》
など辛辣(しんらつ)な意見が。21日に放送された気になる初回の視聴率は予想どおりというべきか、やはり振るわず。NHKを含む関東キー局6局中、5位に終わった(「TVALnow」調べ)。
特に、中居の経歴紹介で“貴重映像満載”とうたいながらSMAPに一切触れなかったことが《あまりに不自然》とSNSでプチ炎上。
《違和感しかない》《視聴者をバカにしてる》と、スタートからケチがつきっぱなしだ。
若者のテレビ離れが進むなか、この3人以外にも「もう飽き飽き!」と言いたくなるMCが今のテレビ界にはわんさか。
そこで週刊女性は、30代~60代の男女500人を対象に「苦手な司会者」アンケートを実施。不名誉な1位に輝いたのは……。
「苦手な司会者」ランキングTOP10
第10位は同率で2組。『MC3』のひとりである東野幸治と、最近は“ポストダウンタウン”の呼び声も高いお笑いコンビ・千鳥がランクイン。
「ゲストにウザイからみをする東野が嫌」(大阪府・女性・30歳)と、地元の関西からも手厳しい声が。
「東野さんとふたりで“Wこうじ”として有名な、今田耕司さんはランク外。性格の違いで評価が分かれたように思いますね」
と、テレビ評論家でコラムニストの吉田潮さん。
「どちらかといえば、東野さんは他人をいじる側で、今田さんはいじられる側。他人に面白おかしくちゃちゃを入れるようなダウンタウン的な笑いが、もう今の時代は視聴者に敬遠されているのかも」(吉田さん、以下同)
9位に明石家さんま、8位にビートたけしと、“お笑いBIG3”がランクイン。
「さんまはうるさすぎ。下品」(東京都・女性・35歳)
「たけしさんのファンだが最近は声が聞き取りづらく、もうテレビは無理な気もする」(埼玉県・男性・39歳)
と、主に30代~40代から不評が相次いだ。
「おふたりが昭和のテレビ界、お笑い界を引っ張ってくれたことは間違いない事実。でも、もうそろそろ若手に譲ってもいいころ。多くの視聴者の総意でしょうね」
“BIG3”の中で、79歳と最年長であるタモリは、ランキング圏外だった。
「人気番組だったNHKの『ブラタモリ』を卒業し、現在のレギュラー番組はテレビ朝日系の『ミュージックステーション』1本。たけしさんやさんまさんと違い、タモリさんは年齢とともに少しずつ仕事を整理しています。セミリタイアのような形ですが、こういう方は逆に、視聴者から惜しまれるのでしょう」
第5位は、テレビ・ラジオ合わせて6本のレギュラー番組を持つ中居正広。
「どんなときも自分中心」(福岡県・女性・65歳)
「ゲストへのリスペクトがない」(東京都・男性・45歳)
と、50歳を過ぎてなお、ヤンキー兄ちゃんみあふれるキャラが敬遠された理由のよう。
「個人的に印象に残っているのは、10年以上前のフジテレビ系深夜番組『うもれびと』でのMCぶり。カッコつけず、賢いふりもせず、彼らしさがすごく出ていたんです。
テレビ朝日系の『中居正広の土曜日な会』もそうですけど、彼に限らず、旧ジャニーズにニュース番組のキャスターなんて絶対やらせちゃダメ(笑)。エンターテインメントに徹していれば、こんなに嫌われることもないと思うんですけどね」
第4位は、関西の視聴率女王、上沼恵美子。人気番組『快傑えみちゃんねる』(関西テレビ系)、『上沼恵美子のおしゃべりクッキング』(朝日放送系)が相次いで終了したが、今も関西では根強い人気を誇る。
「いじわるおばさん。不愉快」(東京都・女性・58歳)
「品がない」(東京都・男性・63歳)
特に関東で不人気の様子。
「子どものころ、NHKの『バラエティー生活笑百科』で、実家が大阪城だとほらを吹く上沼さんに大いに笑いました(笑)
関東と関西で温度差はあるでしょうが、やはり彼女の評価は関西人に任せるべき。女芸人として尊敬に値する人ですし、私は好きだけどなぁ」
ワーストランキング、トップ3の面々は?
3位にランクインしたのは、爆笑問題の太田光。
「上から目線の発言がイラつく」(神奈川県・男性・49歳)
「場の空気を読まず、共演者もあきれぎみ」(大阪府・男性・56歳)
と、意外にも男性からの不支持票が多いよう。
「印象的だったのはやはり、'21年のTBS選挙特番でのMCぶり。彼は決して上から目線ではなく、ただ自分の意見を言っているだけなんですよ」
当時81歳だった二階俊博幹事長に「いつまで政治家を続けるつもりですか」などと質問。太田の数々の発言が無礼だと、SNSで大炎上した。
今年も同番組のMCを務めた太田だが、当時とは打って変わり、石破首相に礼儀正しく接する姿がネットで大騒ぎに。
「自分の意見を言うだけで“上から目線”とされちゃうのが令和の時代。でも、太田さんのように政治を語り、政治に文句を言える芸人は絶対に必要。
今、この役割ができるのは彼くらいで、ひとり背負わされている感もあります。そもそも、政治的な発言をタブーとするテレビ局がいちばんの問題だと思いますけどね」
第2位は『情報ライブ ミヤネ屋』(日本テレビ系)でおなじみ、キャスターの宮根誠司。
「人の話を遮るところが不快」(愛知県・女性・54歳)
「不倫、隠し子、離婚など自分のことを棚に上げてすごく偉そう」(大阪府・女性・59歳)
と、10年以上前に発覚した隠し子騒動をまだ視聴者は忘れていなかった……。
「'07年に『ミヤネ屋』の全国放送が始まったころは、関西から刺客が現れた!と大変な話題になりましたよね。それが隠し子騒動で一気に失速してしまった印象です」
'12年に週刊誌が、16歳年下の不倫相手との間に生まれた隠し子の存在をスクープ。宮根は報道を認め、謝罪した。
「今やテレビ番組の司会は、フリーになった“元局アナ”だらけ。以前はみのもんたさんのように強烈なキャラクターもいて、宮根さんは唯一、その流れを受け継ぐ人でしょう。
彼のように個性の強い人が活躍できた時代はもう終焉(しゅうえん)を迎え、あとに残るのは品行方正で、賢く、耳心地のいいことしか言わないフリーアナたちだけ。
炎上を嫌う今の時代は重宝されますが、もはやAIと変わらない。いっそのことアバターにMCをさせればギャラも発生せず、テレビ局にとって好都合では」
圧倒的票数で1位となったのは、冠番組の『アッコにおまかせ!』(TBS系)が放送40年目を迎えた和田アキ子。
「高圧的。思いどおりにならないと不機嫌になる」(奈良県・男性・48歳)
「周囲の人たちをパワハラで押さえつけている印象」(大阪府・女性・55歳)
と、容赦ない批判が続々。
「テレビで見るたび、ずいぶんお年を取られたなぁと思っていましたが、もう74歳。最近の和田さん、もはやおばあちゃんで(笑)、そんなに偉そうには見えない。むしろ周りの男性陣がわざと過剰反応しているようにも思えるんですよね」
たしかに、出川哲朗やカンニング竹山などの共演者たちが相も変わらず大げさに彼女を怖がり、持ち上げる雰囲気を演出しているようにも見える。
「だからといって和田さんを支持するつもりもありませんが、気づけば今やテレビのMCはおじさんだらけ。これまで和田さんや上沼さんが、女性の代弁者として頑張ってくれたことも事実です。
ズバリ発言できる、40代~50代くらいの新しい女性MCの登場に、ぜひ期待したいところです」
テレビはその国を映し出す鏡。見る側にも“成熟”が求められている。
11/19 11:00
週刊女性PRIME