ハマスとの戦闘犠牲者の追悼式、4万人参加予定が2千人に激減…ミサイル警報で地面に伏せる

 【テルアビブ(イスラエル中部)=笹子美奈子】イスラエルの商都テルアビブで7日、開始から1年を迎えたイスラム主義組織ハマスとの戦闘による犠牲者の追悼式典が開かれた。開催直前にミサイル警報が鳴り、会場は一時混乱した。

7日、イスラエル中部テルアビブで行われた追悼式典で、犠牲者に黙とうをささげる参列者=笹子美奈子撮影

 ハマスに拉致された人質の解放を求める家族らの団体が主催した式典は、当初4万人以上の参加が見込まれていたが、当日の参加者は約2000人にとどまった。今年9月下旬以降、イスラム教シーア派組織ヒズボラとの戦闘が激化したことから、安全確保のため大幅な規模縮小を迫られた。開催の約1時間前にはミサイル警報が鳴り響き、会場の公園に集まっていた参列者らが地面に身を伏せる場面もあった。

 親戚2人を亡くしたノリティ・メノワさん(76)は「もっとたくさんの人が来るはずだったのに……」とため息をつき、連絡が取れない家族を心配し、身を伏せながらスマートフォンを握りしめた。

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