バイデン大統領、イラン石油施設攻撃を否定…「私なら別の選択肢考える」と原油高の鎮静化図る

 【ワシントン=田島大志】米国のバイデン大統領は4日の記者会見で、イランからのミサイル攻撃に対する報復として、イスラエルがイランの石油施設を攻撃する可能性について否定的な見方を示した。報復の見方から原油価格が高騰しており、沈静化を図った形だ。

バイデン氏=AP

 会見でバイデン氏は、石油施設への攻撃の可能性を問われ、「まだイスラエルは結論を出していない」としつつ、「私が彼らの立場なら別の選択肢を考える」と述べた。

 バイデン氏は3日には石油施設への攻撃を巡り「協議中だ」と説明し、攻撃の観測が広がっていた。石油価格が上昇すれば有権者に不満が広がり、11月の大統領選で民主党大統領候補のハリス副大統領にとって不利になると判断したとみられる。

ジャンルで探す