イラン大統領が国連演説「新時代に入る好機だ」…米国に核合意復帰と制裁解除呼びかけ

 【ニューヨーク=山本貴徳】イランのマスード・ペゼシュキアン大統領は24日、国連総会の一般討論演説で「新時代に入る好機だ」と述べ、改めて米国に核合意への復帰と制裁解除を呼びかけた。核合意を巡って「参加国と協力する用意がある。約束が完全に誠実に守られるなら、他の問題での対話も可能だ」と語った。

 イランによる核開発の制限と引き換えに制裁を解除する核合意を巡っては米国のトランプ政権(当時)が2018年に、一方的に離脱し、制裁を再開した。ペゼシュキアン氏は、イラン国民が医薬品の不足などで命の危険にさらされているとして「明らかな人権侵害だ」と批判した。

 一方、イランが支援するイスラム教シーア派組織ヒズボラが拠点とするレバノンへの激しい空爆を実施しているイスラエルに関しては「レバノンでのイスラエルの絶望的な蛮行に終止符を打たなければならない」などと非難した。

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