ヒズボラがイスラエル軍基地を攻撃、レバノンの通信機器爆破攻撃に報復…イスラエル軍は400か所空爆

 【エルサレム=笹子美奈子】レバノンを拠点とするイスラム教シーア派組織ヒズボラは22日、イスラエル北部ハイファ近郊の空軍基地を新型のロケット弾で攻撃したと発表した。レバノンで起きた通信機器などの一斉爆破攻撃への報復としている。

22日、イスラエル北部ハイファ近郊で、レバノンから攻撃を受けた現場を調べるイスラエルの治安維持部隊=AP

 中東の衛星テレビ局アル・ジャジーラによると、ハイファ近郊は昨年10月以降、イスラエルでヒズボラの攻撃を受けた最も南側の地点で、戦火が拡大している。

 イスラエル軍の発表によると、レバノン側から105発の砲撃があり、多くを迎撃したが、ハイファ近郊などで爆発が起きた。公共放送カンによると、住宅地に着弾し、負傷者が出た。

 イスラエル軍も攻勢を強めており、21~22日に、レバノン南部のヒズボラの軍事拠点約400か所を空爆したと明らかにした。

 一方、イラクの親イラン民兵組織などでつくる連合体「イラクのイスラム抵抗運動」は22日、イスラエルを標的に無人機攻撃を行ったと発表した。イスラエル軍は占領するゴラン高原で迎撃したとしている。

 イラクの親イラン武装組織はパレスチナ自治区ガザのイスラム主義組織ハマスとの連帯を掲げている。

ジャンルで探す