バイデン氏、大統領警護隊には「さらなる支援が必要」と語る…トランプ氏は事件の原因が民主党にあると主張

 【ワシントン=池田慶太】米国のバイデン大統領は16日、ホワイトハウスで記者団に対し、トランプ前大統領の暗殺未遂事件を受け、シークレットサービス(SS=大統領警護隊)に「さらなる支援が必要だ」と述べた。同様の事案を防ぐため、SSの増員が必要になる可能性に触れ「人員が必要なら、議会はそのニーズに対応するべきだ」とも語った。

 米メディアによると、バイデン氏は16日、トランプ氏と電話で会話し、無事であることに 安堵あんど していると伝えた。

 トランプ氏は16日のX(旧ツイッター)での対談でバイデン氏とのやりとりに言及し、「彼はとても親切で、私が大丈夫かどうか確認するために電話をかけてきた」と述べた。バイデン氏は「もっと多くの護衛が必要かどうか」について意見を求めてきたという。

 ゴルフをプレー中だった事件当時についてトランプ氏は「空から銃声が聞こえた。たぶん4、5発だった」と述べた。警護官がすぐに銃弾と気づいて自分に覆いかぶさりゴルフカートで一緒に避難したと説明し、「警護官は素晴らしい仕事をしてくれた」と称賛した。「私の警護にはもっと人員が必要だ」とも語った。

 トランプ氏はこの日、FOXニュースのインタビューで、バイデン氏や、大統領選に立候補しているハリス副大統領が自身を批判していたことが事件の原因になったと一方的に主張した。容疑者が「両氏の発言を信じ、それに従って行動した」との見方を示し「彼らの言葉のせいで私は銃撃された」と訴えた。

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