ロシアとウクライナの捕虜交換は150人規模に…ゼレンスキー大統領は49人が帰還とSNSで公表

 ロシア国防省は14日、ウクライナによる越境攻撃によって露西部クルスク州で拘束されたロシア人捕虜103人がウクライナ側から解放されたと発表した。同時に露軍が拘束していたウクライナ人捕虜103人もウクライナ軍に移送された。13日も合わせると捕虜交換は150人規模になる。戦争が長期化する中、兵員確保に苦心する双方の利害が一致したとみられる。

 これに先立ち、ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は13日、ロシアに拘束されたウクライナ人の捕虜49人が帰還したとSNSで公表した。南東部マリウポリのアゾフスタリ製鉄所で抵抗を続けた15人も含まれる。ウクライナが解放したロシア人捕虜数は公表されていないが、同規模とみられる。13、14両日の捕虜交換は、いずれもアラブ首長国連邦(UAE)が仲介した。

 ロイター通信によると、ウクライナ側は8月6日に開始した越境攻撃に伴い、クルスク州で600人のロシア人を捕虜として拘束しており、今後も捕虜交換を進める方針だという。

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