ロシアできょうからBRICS首脳会議 30か国以上が参加「過去最大の外交イベント」 “非欧米諸国の結集”演出へ

中国やロシアなど新興国でつくるBRICSの首脳会議が、きょうからロシアで開かれます。議長国のロシアは非欧米諸国の結集を演出したい構えです。

BRICS首脳会議は、きょうから24日にかけてロシア中部カザンで開かれます。イランやエジプトなどが新たに加盟してからは初の首脳会議となります。

ロシア大統領府によりますと、今回は招待国を含めて36か国が参加し、うち22か国は首脳級が出席するとしていて、「過去最大規模の外交イベント」だとしています。

会議ではBRICSの拡大やドル決済からの脱却などについて協議が行われる見通しです。

プーチン大統領は、ほぼすべての首脳と二国間会談も行うとしていて、20日には、まずUAE=アラブ首長国連邦のムハンマド大統領と会談しました。

22日には中国の習近平国家主席、インドのモディ首相らと会談するほか、23日にはイランのペゼシュキアン大統領、トルコのエルドアン大統領らと会談するとしています。

ロシアとしてはウクライナ侵攻をめぐり欧米との対立が深まる中、「孤立していない」とアピールするとともに、「グローバルサウス」と呼ばれる新興国・途上国の取り込みを強め、欧米をけん制する狙いがあるとみられます。

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