レバノンで爆発の通信機器を製造と報道の会社を取材 ハンガリー政府は「ハンガリーに製造や運営上の拠点がないことを確認」

レバノンで相次いで爆発し、3000人近い死傷者を出したポケベル型の通信機器について、JNNは機器を製造したと報道されているハンガリーの会社を取材しました。

通信機器は台湾の「ゴールド・アポロ」社が作ったと報じられましたが、「ゴールド・アポロ」の会長は実際に製造したのはハンガリーの「BAC」社で、商標の使用を認めていると説明しました。

そのハンガリーの会社の住所を訪ねてみると…

記者
「通信機器を製造したとされる会社は、こちらの建物に入っています。しかし、小さなオフィスルームがあるだけで、何か物を製造しているという場所ではなさそうです」

ハンガリーの首都・ブダペスト市内にある建物には住宅とオフィスルームが入っていて、BAC社の名前は入り口に張られた3枚のA4サイズの紙に他の会社名とともに記されていました。

付近の住民の話によりますと、小さなオフィススペースで人の出入りも多くはないということです。

BAC社の会社情報に掲載された最高責任者の自宅とされるマンションを訪ねてみましたが、応答はありませんでした。

BACの最高責任者は、アメリカNBCの電話取材に台湾のゴールド・アポロ社との協力関係は認めたものの、「ポケベル型の通信機器は作っていない。私は単なる仲介業者だ」と話したということです。

また、ハンガリー政府の報道官は「会社は仲介業者であり、ハンガリーに製造や運営上の拠点がないことを確認した。問題の通信機器がハンガリーにあったことはない」とコメントしています。

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