レバノンで爆発の無線通信機器製造は「ハンガリー企業」 台湾メーカーが関与否定の声明

【台北=西見由章】レバノンで大量の無線通信機器が爆発した事件で、米メディアが機器の製造元と報じた台湾のゴールド・アポロ社は18日、同製品の開発や製造には関与していないとの声明を発表した。同社の商標使用権を持ちハンガリーに拠点を置く「BACコンサルティング」社が製造・販売したとしている。

声明によると、爆発した機器は「AR924」と呼ばれる小型の無線受信端末。ゴールド・アポロの地域代理店で、同社の商標使用権を持つBACが設計・製造していた。

ゴールド・アポロの許清光会長が記者団に語ったところでは、BACは約2年前に「技術者を集めたので自社で製品を製造したい。ゴールド・アポロのブランドを使わせてほしい」と提案してきたという。

許氏は自身も被害者だとの認識を示し「なぜ事件に巻き込まれたのか」と語った。BACの責任者については「オーストリア人のようだ」とも述べた。

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