ゼレンスキー氏「ドローンで露石油施設30カ所超に打撃」 統合軍司令官の交代も発表

ロシアの侵略を受けるウクライナのゼレンスキー大統領は24日、同国の治安機関「ウクライナ保安局(SBU)」の無人機(ドローン)攻撃により、ロシアの石油精製施設や石油貯蔵施設など計30カ所以上に打撃を与えたと述べた。SBUの特殊部隊「アルファ」の創設30周年を記念する国内行事での発言としてウクライナメディアが伝えた。

ゼレンスキー氏は期間や地域など攻撃の詳細には言及しなかった一方、「SBUのドローンにとって既に1500キロの距離は問題ではない」とし、ドローンで長距離攻撃が可能になったと強調。石油施設への攻撃は「ロシアの戦費調達力を低下させ、戦争で(ウクライナに)プラスの影響を与える」とも指摘した。

一方、ゼレンスキー氏は同日、部隊間の調整などを担当するウクライナ統合軍司令官のソドル中将を解任し、後任にグナトフ准将を任命したと発表した。

ゼレンスキー氏はソドル氏の解任理由には触れなかった。ただ、ウクライナメディアによると、今年2月に統合軍司令官に着任したソドル氏を巡っては最近、能力や人格を疑問視して解任を求める声が軍内から上がっていたという。

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