クリミアにウクライナ軍ミサイル 市民4人死亡、150人超負傷 ロシア当局が主張

ロシア国防省は23日、ロシアの実効支配下にあるウクライナ南部クリミア半島セバストポリの上空で同日、ウクライナ軍が発射した長距離ミサイル「ATACMC(エイタクムス)」5発を撃墜したと主張した。同市のラズボジャエフ首長は、市内の海岸地域に落下したミサイルの破片や弾薬により、子供2人を含む市民4人が死亡、150人超が負傷したとした。

セバストポリは露黒海艦隊の本拠地。交流サイト(SNS)には、海岸で海水浴をしていた市民らが爆発音を聞いて逃げる様子を撮影したとする動画が投稿された。死者には極東マガダンの副市長の娘(9)が含まれる。

プーチン露大統領は死傷者に哀悼の意を表明した。露捜査当局は攻撃を「テロ」だとし、刑事訴追手続きを開始した。ロシアが今後、ウクライナへの報復攻撃に出る可能性がある。

一方、ウクライナ東部ハリコフ州の州都ハリコフが23日、露軍の誘導爆弾の攻撃を受け、市当局によると、市民1人が死亡、4人が負傷した。同市では22日にも露軍の誘導爆弾が集合住宅に着弾し、市民3人が死亡、50人超が負傷していた。

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