ロシア南部で武装グループが教会など襲撃、治安当局と銃撃戦 13人死亡の情報

ロシア南部ダゲスタン共和国の州都マハチカラとデルベントの両都市で23日、武装グループが露正教会の教会2カ所やユダヤ教の会堂、警察署を襲撃した。タス通信などが伝えた。武装グループは露正教会の司祭と守衛計2人を殺害し、教会に火を放つなどした。武装グループと治安当局の銃撃戦が起き、治安当局側6人が死亡し、12人が負傷。武装グループ側も5人が殺害された。

ダゲスタン当局は襲撃を受け、州内に対テロ作戦態勢を導入した。露捜査当局はテロ事件として捜査を開始した。地元治安当局者は、武装グループが「国際テロ組織」に関係しているとの見方を示した。ダゲスタン共和国はイスラム教徒が住民の多数派を占めている。

ロシアでは3月にも首都モスクワのコンサート施設で武装グループによる銃乱射テロが起き、市民140人以上が死亡、約550人が負傷した。実行犯とされる中央アジア・タジキスタン出身の男4人を含む計20人以上が拘束された。事件ではイスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」(IS)が犯行声明を出した。(小野田雄一)

ジャンルで探す