駐日米大使が「中国の艦船建造能力は米国を超える」と危機感 日米防衛産業協力強化へ

エマニュエル駐日米国大使は10日、東京都内の米大使館で、「中国の艦船建造の能力は米国を超えるだろう」と危機感を示した。日米両政府が防衛装備品の共同開発・生産や整備での協力推進を話し合う「日米防衛産業協力・取得・維持整備定期協議(DICAS)」の初会合などを都内で開いたことを受け、記者団に語った。

エマニュエル氏は、日本側が米艦船などの修理・保守作業を引き受ける場合、「米国の技術は最重要課題である艦船の新規建造に集中させることができ、中国との競争力維持につながる」と強調した。その上で、「日本の協力は米国の助けになり、理にかなっている。米艦船が抑止力として地域に止まることにつながるからだ」と述べた。

DICASは、4月の日米首脳会談で新設に合意した。防衛産業の連携を通じ、インド太平洋地域での抑止力や部隊の即応性を高めることが狙い。

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