パキスタン、元首相釈放求めデモ激化=首都に軍配備、衝突で死者も

【ニューデリー時事】パキスタンで、カーン元首相の釈放を求める野党パキスタン正義運動(PTI)支持者によるデモが激化している。地元メディアによるとデモ隊は26日、政府機関が集まる首都イスラマバード中心部に到達。衝突により、同日までに治安部隊員や警官少なくとも7人が死亡した。
カーン氏の獄中からの呼び掛けで、24日からデモ行進が始まった。多数の支持者が幹線道路に築かれたバリケードを乗り越え、各地から首都に集結。政府は軍を配備し、デモ隊に催涙弾を使用するなどして事態収束を図っている。一部地域でインターネットの使用を制限した。支持者は要求がかなうまで、議会近くで座り込みを行う構えだ。
シャリフ首相は声明で、デモ隊を「無政府主義者の集団」と呼び、「平和的な抗議ではなく過激主義だ」と非難した。首都にはベラルーシのルカシェンコ大統領が25日から3日間の予定で訪問中。
カーン氏は昨年8月から汚職の罪で収監されている。在パキスタン日本大使館は、在留邦人に不要不急の外出を控えるよう呼び掛けた。

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