ミャンマーに「行動」要求=国軍代表が3年ぶり出席―ASEAN首脳

【ビエンチャン時事】東南アジア諸国連合(ASEAN)首脳会議が9日、ラオスの首都ビエンチャンで開催された。クーデターを強行後、約3年ぶりに出席したミャンマー国軍の代表に対し、抵抗勢力との紛争解決で進展が見られないとして、一部首脳から「具体的行動」を求める声も上がった。
首脳会議には、ミャンマーからアウンチョーモー外務次官が出席した。ASEANは2021年のクーデター後、暴力の即時停止などの合意事項を実行していない国軍の首脳を主要会議から排除。反発した国軍は代表の派遣を見送ってきたが、抵抗勢力との戦闘で劣勢となる中、各国に譲歩する形で同次官を派遣した。
外交筋によると、会議では「国軍はもっと紛争解決に向けて具体的に行動するべきだ」と迫る首脳もいた。厳しい非難を受け、ミャンマー側が「穏やかな言葉遣い」を促す場面もあったという。
また、首脳会議では、事態打開に向けて非公式協議を開くことを確認。ミャンマーの隣国タイの提案に基づき、今年と昨年、来年のASEAN議長国にタイも加わった協議が12月に開催される。


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