対ヒズボラ、一晩で空爆30回=イスラエル軍の攻撃続く―レバノン

【エルサレム時事】イスラエル軍は6日夜、レバノンの首都ベイルート一帯に対し、イスラム教シーア派組織ヒズボラの拠点があるとして空爆を行ったと発表した。レバノン国営通信NNAによると、5日から6日にかけての夜間に計30回以上の激しい空爆があった。パレスチナ自治区ガザでの戦闘開始から7日で1年となる中、イスラエルは主要な標的をイスラム組織ハマスからヒズボラへと移し、苛烈な攻撃を加えている。
AFP通信によれば、レバノン保健省は5日のイスラエル軍の攻撃で25人が死亡したと明らかにした。イスラエル軍は6日夜にも、標的付近の住民に「あなたはヒズボラの施設の近くにいる。間もなく軍が作戦を実施する」と避難を勧告した上で空爆した。
軍がレバノンへの空爆を激化させた9月下旬以降、1100人以上が死亡、100万人以上が家を追われた。これに対し、ヒズボラも7日未明、イスラエル北部ハイファ近郊の同国軍基地に対し、6日にロケット弾で攻撃を加えたと発表。徹底抗戦の姿勢を崩していない。

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