イスラエル首相、停戦拒否=「全力でヒズボラ攻撃」

【エルサレム時事】レバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラとイスラエルの戦闘を巡り、米国や日本などが共同提案した一時停戦案について、イスラエルのネタニヤフ首相は26日、「全力でヒズボラ攻撃を続ける」と述べ、拒否する姿勢を明確にした。国連総会での演説のためニューヨーク入りした際、記者団に語った。
米国などは25日、レバノン情勢緊迫化を懸念し、21日間に及ぶ停戦案を提示した。だが、イスラエル首相府は26日、「首相はまだ、返答もしていない」と述べ、同案に同意していないとの姿勢を示した。
地元メディアによると、ネタニヤフ氏は側近のデルメル戦略問題相と共に24、25日に米提案について説明を受け、同意したものの、26日になって閣内の強硬派の反発を考慮し、方針転換したという。
イスラエルは同国北部から避難した住民の安全な帰還を実現するためとして、レバノンへの地上侵攻も辞さない考えを示している。AFP通信によると、イスラエル空軍幹部は「地上作戦の可能性に備え、北部の部隊と連携して準備を進めている」と述べた。


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