米中国防相会談できないのは「米側の責任」 中国が台湾問題挙げ批判

2024年5月31日、シンガポールで会談するオースティン米国防長官(左中央)と中国の董軍国防相(右手前)=米国防総省提供

 ラオスで開催中の国際会議に合わせた米中国防相会談が調整できなかったと米国防総省が発表していたことをめぐり、中国国防省は21日夜、会談が実現しなかったことを認め、「責任は完全に米側にある」とする声明を発表した。

 オースティン米国防長官と中国の董軍国防相は、東南アジア諸国連合(ASEAN)に日米豪印中ロなどが加わる拡大ASEAN国防相会議(ADMMプラス)に参加するためラオスを訪問している。米側は19日、これに合わせて中国側に二国間会談を呼びかけたが、「調整できなかった」と明らかにしていた。

 これに対し、中国国防省の呉謙報道官は声明で「何事もなかったかのように中国軍と交流しながら、台湾問題で中国の核心的利益を損なうことはできない」と批判した。

■原因は台湾への武器売却? 別の事情?

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