金与正氏、韓国とウクライナを批判 「核保有国を相手に軍事的挑発」

2022年8月10日、平壌で開かれた全国非常防疫総括会議で討論する朝鮮労働党の金与正副部長。朝鮮中央通信が同月14日に配信した=朝鮮通信

 北朝鮮の金与正(キムヨジョン)・朝鮮労働党副部長は22日に談話を出し、「核保有国を相手にした軍事的挑発の事例は、韓国とウクライナの狂った連中を除いてはいない」と批判した。韓国とウクライナはともに、北朝鮮によるロシアへの大規模派兵を指摘している。朝鮮中央通信が22日、配信した。

 与正氏は談話で韓国とウクライナの政権を批判する一方で、派兵については言及していない。

 与正氏はまた、平壌上空に無人機を侵入させたのは韓国軍だと改めて強調。21日には再び韓国側から飛ばされた「政治扇動の汚物」が見つかったとも主張した。体制批判のビラを指すとみられる。与正氏は「われわれの報復と復讐(ふくしゅう)がどう完成するのかは誰も分からない」と警告した。(ソウル=太田成美)

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