「ポリオ休戦、再実施を」 ガザでの予防接種、56万人に1回目完了

パレスチナ自治区ガザ北部のジャバリヤで2024年9月10日、ポリオの予防接種を受ける子ども=ロイター

 世界保健機関(WHO)とユニセフ(国連児童基金)は13日、声明を出し、パレスチナ自治区ガザの子供を対象にしたポリオワクチンの1回目の予防接種が終了したと発表した。2回目の接種を4週間後に行うため、さらなる戦闘休止で当事者が合意するよう求めた。

 ポリオはウイルス感染により、まひを起こし、永続的な障害が残ることがある病気。声明によると、今年8月、ガザの生後10カ月の子供のポリオ感染が25年ぶりに確認されたのをうけ、今月1~12日に10歳未満の子供を対象に予防接種が実施された。この間、イスラエル軍とイスラム組織ハマスは1日9時間戦闘を休止することで合意したという。

 当初は接種目標を64万人としていたが、実際に受けた子供は約56万人だった。正確な人口統計がなく、推計自体が多すぎた可能性があるとともに、戦闘で人々が避難を繰り返し、死亡していることも影響したという。

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