プーチン氏、統治能力に疑問符も 相次ぐ襲撃事件に高まる社会不安

モスクワの「無名戦士の墓」で2024年6月22日、ナチス・ドイツのソ連侵攻83年の式典に出席したロシアのプーチン大統領。スプートニク提供=AP

 ロシア南部ダゲスタン共和国で23日に教会などが襲撃された事件は、プーチン政権の統治能力に改めて疑問を投げかけることになった。3月にはモスクワ郊外で大規模襲撃事件が起きていて、ウクライナ侵攻後、国民の間に広がる政権への潜在的な不満が一段と強まる可能性もある。

 道路に立つ黒い服の男たちが、自動小銃で警察車両などへの銃撃を続ける。建物からは大量の煙が立ち上る。ロシアのSNSに投稿された映像は、襲撃時の緊迫した状況を映していた。

 ロシアメディアによると、犯行には地元有力者の息子やおい、人気の格闘家が加わったとされており、組織的に実行された可能性も指摘される。ダゲスタンの首長は、26日まで3日間の服喪期間を宣言し、すべての娯楽イベントを中止にするとした。

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