「10年後には農村の立ち遅れを払拭」金正恩氏、地方の工場建設を視察
北朝鮮の金正恩総書記(国務委員長)が8月24、25の両日、地方工業工場の建設現場を現地指導した。朝鮮中央通信が伝えた。
朝鮮労働党中央委員会の幹部である趙甬元(チョ・ヨンウォン)、朴正天(パク・チョンチョン)、金才龍(キム・ジェリョン)、朴泰成(パク・テソン)、呉秀容(オ・スヨン)、朱昌日(チュ・チャンイル)、金哲三(キム・チョルサム)、キム・ファソンらが同行した。
金正恩総氏は、工事現場を見て回り、「地方発展の新しい時代を告げる着工の発破ボタンを押した時が数日前のことのようだが、すでに工場が姿を現した、全般的に総工事量の80%界線を越えたというが大したものだ」と満足しながらも、「工場の建設を急いで終えるという焦燥感にのみとらわれて質向上の政策的要求をなおざりにしては絶対にいけない、党が人民と約束し、人民軍が人民にプレゼントすると決意した地方工業工場を遠い後日にも遜色がないように建設すべきである」と強調した。
また、「地方経済の発展と人民生活の改善において明確な変化をもたらすための党の『地方発展20×10政策』を確実に実行していく上で、現在推進されている地方工業工場の建設とともに保健医療施設と科学技術普及拠点、穀物管理施設の建設を並行させることで、地方中興の歴史的偉業を加速させていく新しい方向を示し、その実現のための重大措置を取る」と明らかにした。
つづけて、「穀粒を加工し保管する複数の施設を通称して『穀物管理所』という概念をつくるべきである、穀物管理所も既存の施設を補修する消極的な態度ではなく、国家が直接とらえて新たに建設してやって苦労して取り入れた穀物をー粒も無駄なく保存・管理し、特に人民に質的に加工された食糧を供給できるようにすべきである」と述べた。
そのうえで、「より膨大になった地方発展10年目標の細部計画と具体的な遂行方途を当該部門の責任幹部が深く研究し、12月総会で討議・審議および決定・採択し、毎年着実に実行していくであろう」とし、「このような雄大な目標が達成される10年後には地方と農村が文字通り世紀的立ち遅れを払拭して様変わりするであろう、わが国家の様相も見違えるほど変わるであろう、その日を思い描きながら革命を行う生き甲斐を求め、その日を思い浮かべながら今日を踏み台にして立ち上がろう」と呼び掛けた。
08/26 15:27
デイリーNKジャパン